お正月以来の収入でテンション上がった。

今日は半年ぶりの収入を得た。お金がドンドンドンドンと無くなっていく生活が始まってから17ヶ月が過ぎた。はじめの頃は3ヶ月もすれば、また収入を得られるだろと軽く考えていたが、それが半年が過ぎ1年が過ぎ。

時が過ぎれば過ぎるほど、余分な買い物を削って、無駄な飲食も控え財布の紐は固くなる一方だ。

今日の久しぶりの収入は現金、それもインドネシアルピアだ。日本円なら万札がほんの数枚だが、ルピアだと帯が巻いてある100枚の札束だ。この心境は長らく餌に有りつけてなく、お腹がペコペコの犬がやっと餌を見つけたような心境だ。

現在進行で大マイナスを食らっているので本当ならこの収入を大切に少しずつ生活費に当てなくてはならないのだが、久しぶりの収入なので無性にお金を使いたい心境になってしまった。

お尻に穴が空いたトランクスと接着部分が弱く外れてしまいそうなリーシュコード、スンバワでの強い日差しでも目が痛くならない様にサーフィン用の帽子。これらは必需品なので数カ月前から購入を考えていたが収入がなかったのでどうしても購入に踏み切れなかった。

浜さんが支払いを済ませて空港に向かうと「よし今日こそは買うぞ。」と静かにバイクにまたがりクタの方に向かおうとしたら、奥さんが「どこに行くの」と訪ねてきた。

私はサーフショップに行くとは答えずに、建築資材屋に下見に行くと伝えた。

安売りをしているアウトレットのお店に行き、トランクスコーナーで好みの物を探した。一番のお気に入りはRp399000と値札が付いていた。他にも物色しているとRp299000の値札のトランクスを見つけた。「うーん柄は今ひとつだけれど」でもお気に入りのトランクスより100000ルピア安い。しばらくどちらにしようか考えた末にRp299000の安い方を購入することにした。

続いてはサーフィン用のキャップを探すと多人数使う物で無いせいかどの店に行っても種類は少ない。これは一発で一番安いRp325000の物を購入した。

続いてはリーシュコードだが、どの店に行っても割引は無し、値段もRp550000以上する。この値段にはどうしても手が出なく、現在使っている古いリーシュを続行で使う事に決めた。

収入が入り一時は「買い物してやれー」と浮かれた気分になったが、元々貧乏性(良く言えば物を大切にする。)の私はRp550000のリーシュを買いきれなかったのだ。

買うものが決まりレジで精算を済ませると、商品に付いているタグなどすべて外してバイクのシートの下の荷物入れにグチャグチャと押し込んだ。

家に戻るといかにも使用済みのトランクスと帽子かのように小さくして手に握り、そのままタンスの奥にいれた。

家族には「余計な物にお金を使わずに貧乏生活をしましょう。」と口うるさく伝えているのに、自分だけ買い物をしてるのを見られるとバツが悪い。私にとってはトランクス、帽子はサーフィンする為の必需品だが家族にはそういうふうには見えないだろう。

そして自分だけは買い物をしたが、家族には何も買ってあげてないし美味しいご飯も食べさせていないので申し訳無い気分だ。

普通に収入があった頃はどちらかと言うと、スーパーなどで値段を比較しながら買い物をすることなどなく、便利に早く買い物をすませ、たまに行く外食なども値段を気にすることなくお金を使っていたが、今こうして貧乏生活を続けていると、こっちのお店のほうが安い。ここのローカルフードの店は安くて美味しいなど多くの発見があったり、通常では捨ててしまう食材などを大切に隅々まで調理したり、普段は使っていなかった安い食材を使ったり物を大切にするようになった。

こんな生活をしていると昔お金が無い若い時の自分を思い出したり、普通に暮らしているインドネシア人の気持ちが分かってきたりする。

お金はドンドン入ってくるけれど、仕事で時間に追われて、短時間の間に無理矢理ゴージャスにお金を使うよりも、今のようにお金無いねーと言いながら家族でほそぼそと暮らしているのも違った目線で物事が見え、別に悲壮感などはなく、かえって面白さを感じれる。

しかしだやはり普通に収入がある方が精神的には健康で入れる。今日もコロナの話に結びつけてしまうが、コロナ危ない、締付け厳しくしたほうが良いなど言ってる人間は、コロナで職を失いお金を失った人間なのだろうか? もしその様な環境でもコロナが危ないと言っているのだったら、答えは間違えだが認めてあげよう。

しかし職も失わず収入も普通にある人たちが、未だにコロナが危ないと言っているのなら、その間違えの意見は即撤回するべきだろう。

世界の動きを見ているともうコロナ騒動ウンザリという人は大勢いるので、微力でも一人一人が情報発信などして風潮を変えていけば、そのうちコロナが危ないという人が減り、人前でコロナが危ないなど恥ずかしい間違えた意見ができなくなるときが来るだろう。

なのでそう思われている方、協力しあってコロナ危ないという間違えの風潮を無くしていきましょうー。