もう時間もたったし言っても良いかな?
この事をブログに書きたくて皆さんにお伝えできる日を楽しみにしていました。
バリの事を気にして情報収集している方はご存知かもしれませんが、つい3週間前までは、ジャカルタのホテルで5日間の隔離を経て期間中3回のPCR検査が陰性であれば、インドネシアに入国後バリやインドネシア各地に行く事ができました。
現在隔離は8日間に伸びたようですが、先月浜さんがジャカルタに到着したときは、この5日間の隔離生活を経て最終日にPCR検査を受けて陰性が証明されると解放された様です。
25日の朝9時に最後のPCR検査を受け、その日の午後にはコロナ陰性が確認されたので長い隔離生活から開放された。
隔離中は政府指定ホテルでコロナ隔離者用に出される給食のようなルームサービスの食事を食べていたので、隔離が終わったらとにかく美味しい物が食べたかった。
25日の午後、隔離から解放されたら真っ先にタクシーを捕まえ向かった先はジャカルタ市内にある高層ビルの最上階の高級焼肉店。昼間に1人で焼き肉を焼きながら久しぶりの生ビールで隔離からの解放感を満喫していた。
私は浜さんが隔離を終えて自撮りで焼き肉を食べている姿が送られ来たメールを確認すると、翌日の早朝バリに到着する浜さんを迎えに行くよう専属ドライバーに到着時刻など詳細を送った。
翌日、遅延もなく予定通り朝一番でバリに到着してそのままsecret gardenにチェックイン。そして隔離生活からの解放感も手伝い休む間もなく部屋に荷物をおいてすぐにサーフィンに向かった。
浜さんは正月以来6ヶ月ぶりに訪れたバリだが、今回インドネシアに来た一番の目的はスンバワ島への視察だ。浜さんがsecret gardenに到着しサーフィンに向かう前の短い時間に挨拶を交わし「翌朝スンバワへ行こう。」と伝えると二つ返事が帰ってきた。
返事を確認できたのでガイドのイッチーとサーフィンにでかけている間に翌日のスンバワ行きフライトの空席状況を確認してすぐにチケットを手配した。
インドネシアは国内線に乗るときもラピッド簡易テストでコロナ陰性証明書が必要だ、その陰性証明は搭乗時間からさかのぼり48時間以内の物のみ有効とされる。
チケットが手配できると、翌日は朝早いフライトなので出発ぎりぎりでコロナテストを受けるのもドタバタしてしまうと思い、事前に近所のクリニックに行きラピッドテスト(コロナ検査)を受け陰性証明の書類を発行してもらった。
そのクリニックは医師一人だけで他にお客もなく、待たせられることもなくすぐにテストを受けられ10分も待つと陰性証明を発行してくれた。「これは早くて良いな」ビンギンから近いので浜さんもここで検査を受けて陰性証明を貰えばと思い営業時間を聞いてみると17時までとのことだった。海に行っている浜さんに「海から上がったらにここのクリニックでラピッドテストを受けてコロナ陰性証明を用意しておいてください。」とクリニックの住所をメールに入れておいた。
私は陰性証明の書類を手に入れたので、自宅に戻り翌日の出発に向けサーフボードのフィンを外してパッキングし、少ない荷物を小さなザックに詰めスンバワ行きの用意を済ませると浜さんからのメールが入った。「明日のスンバワ行きのチケットはもう取リましたか?」
自慢では無いが私は人よりも旅の手配と荷物作りが早い。浜さんも段取りが良い人なので、私が既にチケットを用意したのだろうか?と気を使って確認を入れたのだろう。
しばらくすると夕方になりイッチーの運転で浜さんを乗せた車が戻ってきたので、早速明日からのスンバワ行きの話をしようと思い車のそばに立ち寄ってみると、2人はしっかりとマスクをつけて浮かれない顔をしていた。
「何だかおかしな雰囲気だぞ、どうしたのだろう」と感じて何からを話そうかと思っていたら
浜さんの口から「検査が陽性だったんですよ。」と。
私は、声を大きくして「嘘でしょー。」
そのやり取りの時間はほんの数十秒だったが、私の頭に中には色々な事が浮かんできた。
まずはじめに思ったことは折角5日の隔離を経てまでスンバワ視察に来たのにどうなるの? ラピッドテストが間違えだろう。だっていま目の前で風邪の症状もなく元気な姿を見ているのに。
陽性と言われても症状も確認できない。当の本人もどうしたら良いのかわからないように見えたので、私は「嘘嘘、バリだし簡易検査だし絶対に間違え」と伝えた。
そうすると「自分でも信じられないので3回テストを受けたけど全部陽性反応だった。」と返事が帰ってきた。
スンバワに行くためにはコロナ陰性で無ければ飛行機に乗ることができない。浜さんは時間に余裕を持って訪れているがコロナの陽性反応が消えるまでは通常2週間を要するという話はよく聞く。
でもなんで?昨日5日間の隔離の最後にPCR検査で陰性がでて解放されたのに、なんで翌日の今日に陽性反応がでるなんて。
すべての検査が本当に正しかったら先日PCRを受けた時から本日ラピッドテストを受けた30時間以内にコロナに感染したことになる。
スンバワに行くのは2週間後になってしまうのか?それとも行かない事になってしまうのか?先程飛行機のチケットは取りましたか?というメールが来たのは、チケットを取ってなかったらスンバワ行きをやめるためだったのか?なんで陽性反応が出たんだろうなど色々な事を考えていたら、この状況下でもスンバワに行ける方法を思いついたのだ。
先月のこの時点では飛行機に乗るには簡易のラピッドテストは48時間以内の証明書が必要、しかしPCR検査の場合は72時間陰性証明が有効だった。
浜さんがジャカルタで最後に受けたPCR検査の時間を確認すると午前9時、そして翌日のスンバワ行きのフライトは午前9時、その間、丁度72時間ピッタリ。
もしかしたら空港で何か言われるかもしれないが72時間以内と言いはれば良い。「よしこの証明書を使えばスンバワに行けるぞ。」と思い、コロナ陽性と通達されショックを受けて思考能力が低下している浜さんに半分強制的に、「コロナなんかにかかってないからジャカルタで取ったPCR陰性証明を持ってスンバワに行こう」と伝えて強引に私独断でスンバワ行き続行を決めてしまった。
翌日の早朝、我々を迎えにピカピカに磨かれたスズキのバンでカデが迎えに来た。勿論この時も普段とは変わらず何も症状は出ていない。このときまでに浜さんがコロナ陽性と知っているのは、私と検査に案内したイッチー以外にはいない。
普通に元気な浜さんは周りに物凄く気を使って完全防備にマスクをし話す回数を減らしている。話し方も息がマスクから漏れないようにしているのか静かに話していた。
私はコロナにかかろうが、うつろうが全く気にならないのでコロナ陽性の浜さんと隣同士でいてもなんにも気にならない。
30分ほどカデの車に乗り空港に到着、私はラピッドの陰性証明、浜さんはジャカルタで取ったPCRの陰性証明を用意して検査員に提出してすんなりと空港内に入って予定時刻通りにスンバワへと飛び立った。
スンバワに到着するとそこは別世界だ。空港はともかく、普通に市民が生活する場所ではマスクをつけている人は殆どいない。それがサーファーが集まるレイキーエリアともなるとマスクをつけている人がおかしな人に見えるほどだ。
しかしそんな中でも浜さんはひたすらマスクを着用し人との距離感を保っている。「ここはスンバワだしマスクを外しても良いんだよ。」と伝えても一向に外す気はなさそうだ。
その浜さんの行動を見ていて流石は100人以上のスタッフを抱える経営者だと思った。周りの人に何が何でも迷惑はかけまいとしているのだ。
コロナ陽性と判断された直後、判断力が鈍っているすきに私に「大丈夫大丈夫、コロナの検査は間違えだから」と根拠もないノリだけでスンバワにつれてこられて後悔しているのでは無いか? 浜さんに悪いことをしてしまったかな?とも思えてしまった。
でもここはスンバワだ一緒にいる私はコロナが移っても気にしないと言ってるのだし、スンバワの人々にコロナが移ったとしても病院にも行かず家で寝てコロナにかかったこともわからないまま終る。そしてもしコロナにかかった事が分かっても日本人の様に「奴からコロナを移された」などそんなセコい事も言わないだろう。
いつコロナの症状が発生するのか興味深く健康状態を気にしながら、1日何時間も一緒に過ごしている私にも1日に何度も「体調に変化は無い?」と聞いていたが何日経っても2人とも健康な状態が続いた。
そして毎日サーフィンができる身体のままででスンバワ視察ツアーの10日間が過ぎてバリ島に帰る日が訪れた。
我々がスンバワ滞在している間にインドネシア各地でコロナ陽性が急増したようで、往路の時と異なり、より一層コロナ規制が嚴しくなってしまい往路の時の様にコロナ陰性証明だけではバリ島に帰れなくなってしまった。
なんとコロナ陰性証明に加えワクチン接種証明が必要となってしまったのだ。スンバワでワクチン接種をできる場所を聞きまくったが、いつワクチンが配送されてくるかわからないと曖昧な回答をもらうばかりだったので、当日すぐにワクチン接種をできるお隣の島ロンボク島に向かいワクチン接種とコロナの検査を行った。
ここでワクチン接種と陰性証明を取れば次はバリに帰れる。しかしもしコロナ陽性反応が出てしまったら、コロナ陰性になるまでの間はバリ島には帰れない。
浜さんはかなりナーバスになっている。横でその姿を他人事の様に見ている私も実は無症状で陽性の可能性もあるのだが、そんなことは他人事だ。
検査を受ける前に浜さんの提案でもしどちらか陽性が出ても恨みっこなしで、先は別行動しようと言うことになった。
私はどうせ陽性は出ないけれど、もし陽性だったらロンボク島のデザートポイントに行きコロナ陰性になるまで過ごそうと決めていた。
バリ島でのコロナ検査の時はインスタントのように10分も待てば結果がわかったのだが、ロンボクの病院では検査後に政府からの行動追跡アプリに登録をしないと検査結果が渡されない事を検査後に知った。
もしもここで陽性が出たら追跡アプリで追跡されてしまうけれどデザートポイントは携帯電話の電波が入らない。その場合はどうなんだろうと考えながら結果を待っていたら、我々2人の名前が立て続けに呼ばれた。丁寧に封筒に入った検査報告書を見ると2人ともネガティブとなっていた。
10日間のほど続いた浜さんのコロナ騒動はこれで終止符を打った。
もし浜さんのコロナ陽性が本当だったとしたら、毎日長時間共に過ごした私もーにも移ってもおかしくないはずだ。しかし結果は陰性だった。
これでコロナはそう簡単には移らないと私が身を持って実験したことになる。
コロナはそう簡単に移らない、コロナになっても症状は出ない人も多い、症状が出ても死に至るのは交通事故に会うより確率は低い。
だからコロナが危ない、オリンピックやめろと言っている人はコロナ似対して理解ができていないということだろう。
スンバワ旅行は浜さんのおかげで非常に貴重な体験をさせてもらった。この場を借りてテリマカシーと伝えたい!
見出し画像はコロナ陽性を乗り越えてスンバワで乗るモトクロスを購入した昨日の浜さんです。