今日の朝はペリスコープオーバーヘッドを2人で貸し切り

夜が明け、少し明るくなってくるいつも通りの時間に部屋を出たところのピークの波を見ていたら少しだけサイドが吹いているけれどもコンディションはOK。

ピークには頭半ぐらいのセットが入り、お隣のポイント、パイプも勢いよく巻いている波も入っているので、さてたまには誰もいないパイプに入るかなと思いながら波チェックを続けていたら、顔見知りのローカルカメラマンが私の方に近づいてきて、「今日みたいな潮周りはペリスコープに行くべきだよ。」と教えてくれた。

ペリスコープはてっきり、タプタプのハイタイド周りの時間帯にサーフィン可能なコンディションになると思い込んでいたが、上げ潮の数値が小さくても、潮が大きく動かない時間帯には良い波が立つらしい。

ということで部屋の前で割れているピークの良い波をパスして、朝一からバイクにまたがりペリスコープに行ってみた。

この1週間ほどほぼ毎日ペリスコープに来ているので、すでに通いなれた道のりだが朝早い時間に来たのは初めてのことである、バイクを止めて海を見渡すと遠目で見てもサイズは軽く頭を超えている。左右を見まわして人工物が何も見えない広い海の中にはサーファーが1人入っているのみ。

ペリスコープに来るには未舗装道路を3kmほど走るので6時30分に宿を出たけれど、もう7時を回っている頃だろう上げ潮の良い時間帯は8時までなので急いでパドルアウト、予測通りに海に入ってから1時間は良い波が入りはじめ、「乗り放題を通り越して波が余り過ぎ」、誰も人間が乗っていない波が次々と押し寄せ、その次々と押し寄せる綺麗な波に、たまに人間が乗っている状態。サーファーなら誰もが憧れる夢のような世界を朝の短い時間だけれど体験してしまった。

世界中どの国でも名が通ってるポイントは何時でもサーファーで飽和状態、そのような場所ではサーフィンうまい人上位主義で、うまい人は波にありつけるけれど、初心者などは何時間待っても波に乗れない、おまけにルールがわからなかったりすると邪魔者扱いされたりしてしまう。

しかし今日の朝のペリスコープのような状況ならば、誰が上手だろうが、へたくそで良い波を逃そうが、間違った場所からパドルアウトしようがなんでもOK。

そう本来サーフィンはただの楽しい行いなので上手だろうが下手だろうが、なんでもいいのだ。

しかしサーフィン企業がお金儲けのためにサーフィンを流行らせて、サーフィン人口を増やし、世界各国で大会を行いプロサーファーなどのアイドルを祭り上げて、サーフィン上手な人上位主義の世界を作り上げてしまったのだ。

今日はそんな嫌な世界でない本当のサーフィンを楽しめたので朝から気分は最高。また明日の朝もガラガラのペリスコープの波でサーフィンできるのが楽しみで海を上がったばかりでこのブログを書いているのだけれでも、すでに今からワクワクしてしまう。

昨日の昼間撮影したオンショアーのペリスコープ

田んぼのど真ん中を3kmほど走ってポイントに

道には水牛、牛、馬などいろいろな動物と遭遇する