プロ以外の人達はサーフィンはただの遊びなんだから。

サーフポイントまで900m、バイクに乗れば3分もかからない距離だけれど、今までのサーフィン人生でポイントビューでは無いが、ポイントまで歩いて行ける場所に自宅があるのが当たり前の感覚だったので、乗り物に乗ってサーフィンに行くのが億劫なのか以前よりもサーフィンに行く回数が減っているこの頃。「今日は買い出しがある。今日は子供の送迎が。サーフィンは何時でもできるから明日やれば良いか。」と勝手に言い訳を作ってサーフィンから遠のいていたけれど、今日の朝は子供が熱を出しているので幼稚園はお休みで私の朝の仕事、幼稚園送迎は無い。そして風はピタリと止まりまだ太陽が顔を出したばかりの時間帯なので、日焼けでドット疲れてしまうオヤジサーファーの身体には負担がかからない。ネットの波予報では小さくもなく、大きくもなく、オヤジサーファーサイズの数値が出ている。朝は上げ潮だけれど少しずつ引いてくるので、レイキーピークとナンガスにはバッチリの潮周り。朝の歯磨きを済ませてから通常ならストレッチをする順番だけれど、涼しいうちにサーフィンしたいのですぐに海パンと長袖ラッシュに着替えバイクにまたがった。

レイキーピークもナンガスも家から近いが、人気があるレイキーピークは朝から賑わっている。久しぶりのサーフィンなので自分のペースで調整ができる1級の波質ではないけれど確実に混雑していないナンガスを目指した。

ナンガスに到着するとビーチ沿いに4~5台のサーフボードラック付きのバイクが停車してあった。コロナ騒動中は私一人で貸し切りが当たり前だったが最近では5人6人はいることが多い。でも色々な場所から波に乗れるナンガスはその人数でも貸し切りでサーフィンしているのとさほど変わりは無い。

もうなれたコース取りでゆっくりパドルで沖に向かうとなぜか他にサーファーはなく私一人だけだった。入りたてはまだ潮が多いのか波数が少なく20~30分ほど海の中で様子見となった。しばらくして潮が動き出すと頭ぐらいの波も入ってくるようになった。ナンガスの波はポジションをしっかり見極めテイクオフしないとちゃんとボードが進んでくれない、トロイ波のようで掘れていたり、逆に掘れているようでトロかったり、ミラクルな波質だ。そんな波での久しぶりのサーフィン。ジャパニーズオヤジサーファーにはチョイと難しいコンディション、確実に乗れる波だろうけれどヘッポコパドルで「オットトット」と波においていかれてしまったり。セットが入り絶対にここから乗るだろう。という場所で躊躇して乗らなかったりと何回となくチャンスを逃した。でも海には私一人、そんなへっぴり腰な一面を見られている訳でもないのでお構いなしだ。大きめのパワーがあるセットの波は全てスルーし、テイクオフの角度がなだらかな波に乗りまくった。もうGo for itなんて言葉は頭にも思いつかないオヤジサーファーには天国の様な場所だ。

これが周りの大勢の人から見られているバリなどの海で、おまけにサーフガイドにgoなんて言われたときには失敗してしまいそうな乗りたく無い波にも突っ込まなくてはいけない事になる。そしてその波で失敗した時には周りにいるサーファー達時には自分のガイドから冷たい眼差しで見られることも多々ある。そうすると失敗してしまったことに罪悪感を感じ凹んでしまう。

このような経験をした方大勢いるだろう。

プロサーファー以外の人にとってサーフィンはただの遊びなんだから失敗して罪悪感を感じながらやるより、Go for itなんてしないで自分にあった波だけ乗るのが楽しいと思うけれどなー。とジャパニーズオヤジサーファーの意見でした。