徐々に都会のストレスが蓄積されて来たみたい。

スンバワでの10ヶ月の滞在は今までの人生の中で一番早く時間が過ぎたように感じていたが、それがバリに戻ってきてからもその速度は変わらないような気がする。バリに到着してからすぐに日々スンバワで用意してきた仕事をこなしていたが、最近では終盤に近づき後は歯医者に車点検、来年のビザ更新の事など自分の事を済ますのみとなった。

半月前到着した時は「バリはコロナも終わり相変わらず忙しいところに戻ったけれども綺麗で人間も都会化されスッキリしてて良いなー。」なんて思いで「この1年間ほぼ休みなしだったので一段落したらバリでサーフィンしながらのんびりしよう」とエンジョイするつもりだったけれど、いざやること終わってくると何も生産していない時間、行動していない時間にイライラを感じるようになってきた。

人も経済も目まぐるしい勢いで動いているバリ島は、商売のアンテナを張り、休むこと無く行動し続けお金を稼ぎ出す場所の様だ。だからやること無くなるとイライラや不安感が生まれ、ここにいても落ち着かず、ここから違うところに飛び出したくなる。

今のビンギンでの生活は一歩外に出ると渋滞に巻き込まれ、特に車なんて乗ろうものなら少し走っただけでヘトヘトになり、自宅の前をバイクが「ブーンブーン」と定期的に行き交い、常にどこからか工事音が聞こえて来る。気晴らしにサーフィンしよと海に行くと波が小さくても沢山の人がいる。自分の行き場を失ったかのように家の中で過ごす時間が必然的に増えてしまうのだけれど、もう時間の流れが速くなってしまっているので家にいてもゆっくり過ごせない、意味もなく携帯を開いてyoutubeやSNSを見てもすぐにページを変えたり飛ばしたり何も身に入らない。なんだか日本にいた時小さなアパートで過ごした時間、シンガポールのビジネスホテルで過ごしている時の感覚に似ている。家にいてイライラ、外に出てもイライラ。「もうイライラ心落ち着かないから酒飲んで酔っ払うのが一番だ。」なんて思ってしまう。

人どれぞれだと思うけれど私にはたまに都会に来るのは楽しく感じるが、都会に長い時間いるのは向いていないようだ。5スターホテルのスイートルームで過ごして、格好良い車に乗り、流行りのファッションを身に着け小綺麗に身だしなみして、おしゃれな高級レストランで食事をしそんな生活をしてたとしても、全然嬉しく無いし3日もしたらイライラ感が溜まってくる。

最近はそんな自分なので、そろそろ脱出時なんだけれど、お隣の島に帰郷している家族が帰ってくるのを待ってないとならない。当初の予定では私の仕事が終わったら私だけ車で戻り、家族は飛行機でスンバワに戻る予定であったが、私がもう少しバリにいれば家族を乗せて一緒にスンバワに戻れる。(それは単なる飛行機代金が浮かせられると言う理由だけなのだが。) だから家族が戻るまではイライラがたまらないようなるべくビンギンの自宅で無いところで時間を過ごそうなんて思っている。まず明日はアグン山に久しぶりの登山に行ってくる。その後はバイクに乗ってロンボク島に行こうかななんて考えている。