スンバワハッピーハウス完成までもう一踏ん張り。

去年の10月1日から建築スタートした頃は、見る景色に出会う人達全てが新しい環境の中、新入社員の就職かのように慣れないところを模索しながら周りに馴染んで行く努力していたが、気づいてみるといつの間にかバリ島と違うスンバワの景色と新たな人間環境が普通に映る様になってきた。

自分が若い頃「大体3ヶ月経つと新しい職場やその他の環境になじむ。」と思っていたが、現在8ヶ月たったやっとこの頃、スンバワでの生活になれて来たように感じる。

ここスンバワではサーフポイントがあるレイキーピークのほんの一部のエリアにしか外国人の姿(日本人を含む)は無く、レイキーピークエリア外に行くと指を指される程外国人は物珍しがられる。

スンバワハウスの建設に関わる仕入れなどで外国人が訪れない場所に毎日のように足を運んでいるのだが、そこでは毎日決まって「日本人?タイ人?韓国人?それでどれぐらい住んでいるの?」と質問される。何百回と聞かれ慣れたその質問に「日本人だよ。」と答えるとローカル達は「ウンウンやっぱり日本人だった。」と納得した顔で頷く。それで、「どれぐらい住んでいるの?」と言う質問に対しては、現在9ヶ月目の滞在だが面倒なので「1年住んでいる。」と答える。

実は、この「住んでいる。」と言う言葉が使えるようになったのはつい最近のこと。以前は「うーん。バリに住んでるんだけどスンバワには6ヶ月いるよ。」など、どうしても「住んでいる。」と言う言葉が出てこなかった。

ちょっと話はずれるけれど私が思う「住んでいる。」の定義とは、その場所で仕事をして収入を得ている。これが一つ。そして2つ目が土地や家を持っていて家族と共に生活をしている。

現在はその2つどちらにも該当しないが、なぜ「住んでいる。」と答えるようになったかというと、スンバワハッピーハウスの完成が近くなってきたからのだろう。

8ヶ月前のスンバワハッピーハウスの土地、何もない大草原だった頃は、「えっ本当にここに家が建つ?」と実感が沸かなかったが、今はその場所に完成間近の家がある。

だからスンバワに来てから9ヶ月前たった今、やっと「ここで生活をするんだ。」と思えるようになったのかもしれない。

現在の建築進み具合をマラソンに例えると35Km位のところを走っていて、もうゴールできる事は目に見えている。スンバワでの建築作業は綺麗にアスファルトで整備された平坦な道でのマラソンでは無く、途中木が倒れていたり道に穴があいていたりの障害物競争だ。近代化されたバリ島での生活に慣れきっていた初めの頃は、そんな障害物にも驚いたが、ゴール間近の今は整備が行き届かない道にもなれてうまく走れるようになってきた。とりあえず障害物マラソンはこのまま無事に完走し、スンバワハウスの完成となる日は近い。

でもこれはマラソンで無くトライアスロン。ハウス完成後もサメのいる海でスイムをしパンクした自転車でロードを走る。まだ時間はかかるけれどトライアスロンを完走した頃には完全にスンバワの住人になっていそうだ。