バリに来てからスンバワでは長らくサボっていたランニングを再度はじめてから今日で5回目。基礎体力が落ちていて身体を以前のように戻すまで時間がかかるだろうとの予測に反して、10ヶ月前,毎日走り込んでいた頃の80%の体力は回復している。

久しぶりのバリに戻ると昔々旅行で来ていた頃のバリの風景や少し昔コロナ前のバリでの出来事など昔の思い出をよく回想する。夕暮れ時に走りながら、そういえばコロナ前はこうやって走ったあと家に戻ると丁度夕暮れ時になり、急いで水シャワーで身体を流してから仕事用の白Tシャツをまだ火照ってる肌の身に着け、腰にエプロンを「キュッ」と締めてゲストの料理の準備にカウンターに向かったな。そしてしばらくすると周りが暗くなって来て、そうするとゲストが次第に部屋から出て来てカウンターに座り、「まずはビンタン頂戴」、私が料理の準備をしている背面の冷蔵庫から冷えたビンタンの小瓶の栓を抜き、乾杯を毎晩のように繰り返していたな。　大体走ったあと20~30分と間もないので、カラカラなった喉に流し込むビールの喉越しはたまらなかったな。なんて思い出していると急にビールが飲みたくなってきた。

今はもう当時のように量も回数も飲まなくなったけれど、「ビールが飲みたい。」と思うとその欲は抑えられず何かに取り憑かれたかのように、ビールの事ばかり考えてしまう。

スンバワでは朝から夜まで何時も一緒にいた奥さんに子どもたちは4日前から里帰りしていて、今はビンギンの自宅で一人暮らし、欧米人で賑わうおしゃれなレストランに入り一人ビールをする勇気も無いので、近所でインドネシア料理をテイクアウトしたあとにコンビニで330ml入の缶ビールを買った。そしてそのビールが美味いこと、その見た目はビールとは思えないおしゃれでかわいいデザイン。3日前の夕方にサーフィン撮影を終えたのぶさんが我が家を訪れたわいもない話を夕方まで話し込んでたところにマーちゃんが現れ袋から缶を取り出し何もいわずに人数分テーブルにおいたので、こんなかわいいデザインのジュースができたのか？マーちゃんはサーフィンアスリートだし健康ドリンク差し入れしてくれたんだ。と缶を手に取り老眼鏡無しの裸眼でゆっくりと視点を合わせながら文字を読んでみると缶のど真ん中にしろ字で書かれたpilsnerと言う文字が見えて来た。

「あっこれビールだったんだ。」今までの経験で新しいビールが発売されても殆どがビンタンに勝る事は無い。なので期待せずに口をつけて見ると、「あれこれビール？」ライチか何かフルーティーな香りがする、はじめはアルコール度数が低いビールで半分ジュースみたいなものに感じたけれど、少しずつ進めて行くとビールの味もするしビンタンを飲んでいる速度と同等に酔も回ってくる。

ビールを飲むときはつい「グビグビ」と大口で飲んでしまうがこのビールはワインや日本酒を飲むようにチビチビ味わって飲むのも美味しい。飲み口はよく後味も良い。日本酒に例えたら大吟醸、ビンタンが2級酒とそれぐらいの差を感じる。これ飲んだらビンタンが飲みたくなくなるぐらい味に差がある。

マーちゃんに良いもの教えてもらったと感謝の気持ち。近くのコンビニで売ってる事を教えてもらったので、今日早速このビールを購入しにいったのだけれど,レジでスキャンをしてもらうと、なんと35000ルピア、「ビンタンなら大瓶買える値段だ、日本の缶ビールよりも高いぞ。」と思いながらお会計を済ませ、テイクアウト＿インドネシア料理を食べながら一人チビチビ寂しく美味しいビールを味わいました。

皆さん。バリに来たらこのビール飲んで見てください。皆さんもこのビールの虜に成ることでしょう。