ワインの力

最近のスンバワは雨が降る日もほとんど無く、大きなうねりは入ってこないが朝から昼過ぎまではレイキーエリアで一番良い北東の風が吹き、午後から夕方にかけてオンショアとなる日も少なくベストシーズンを迎えている。

最近ブログ更新をしてなかったのは波が良いからサーフィンばかりしていて、おこたわっていたわけでは無い。普段から少ない週2ペースのサーフィンだったが、この2週間ほどは全く海にもつかっていないし、週3~4ペースのジョギングもしていない。

10年前だったら、今よりポジティブシンキングパワーが強かったのと、あまり先の事を考えず今の快楽を求める方向だったのか、少々の怪我や病気でもサーフィンをしていた。

今はリンパ腺に毒がまわったぐらいで、傷が治るまでは安静にしておこうと大人の判断なのか弱気になってしまう自分。サーフィンを頻繁にしているとリーフでカットした傷口からバイ菌が入り、それでもサーフィンを続けているとインフェクション(化膿)してしまい、最後は何ヶ月間も傷が治らず体調まで悪くなる。以前はそんな状況になっても元気でいられたのに、今回、久しぶりにインフェクションでは以前のように元気でいられない。

サーフィンもしてないし、ジョギングもしてないし、一日に一度は「すかーっと」する事していないと滅入ってくる。そんなわけでテンションが低くなりブログも書く気が起こらなかった。でも今日こうしてブログを書いているのは、病気??のピークは通り過ぎて回復の兆しが見えてポジティブシンキングになってきたからだ。

亜熱帯のリーフブレイクでのサーフィンばかりで今まで何度と経験をしたインフェクションだけれど、今回はリーフカットが原因では無い。どこからインフェクションが始まったか考えてみると、何度かスンバワハッピーハウスの現場で、注射より痛いトゲに刺さったのを思い出した。亜熱帯の未舗装な田舎で生活をしていると普段でもブーゲンビリアやその他、棘がある植物が足の裏や身体に刺さる事は普通にある出来事、しかし今回のは別物の痛さだった。注射のような鋭い針が「ちくーっ」と刺さり、その後身体に毒が注がれていくように感じる。それは以前スズメバチ、ムカデに刺された経験を思い出させるほどだった。

そんな出来事を忘れた頃に蚊に刺されたような小さな傷口の周りは熱を持ちパンパンに腫れて、しまいには膿が出始める。膿が出たので回復に向かうのかな?と思っていると、傷口の周りの皮がめくれ始めて傷口はひろがる一方。

以前は原因など分かろうともしなかったけれど、50歳を超えてやっと大人になった頭で考えると、傷口が治らないということは自己免疫力が落ちていると言う事。そうそう今回のはインフェクション中には「少し古いな?」と思えたカニの身をナシゴレンの具材にして家族全員で食べたんだけれど、なんと私だけ軽い食中毒にかかってしまった。多分こういう免疫力が落ちている時にコロナやHIVにかかるのだろう。

サーフィンができなくハッピネスを感じない最近、ハッピネスを求めるために3度お酒を飲んだ、それもスンバワでは手に入らないワインを。

スンバワハウスに皆が遊びに来た時に「ビールだけではワンパターンだな」と思い今後の為の練習にネットショッピングでジャカルタからワインを頼んでみた。「こんな僻地までネットショッピングはちゃんと届くのか?」不安はあったがLAZADAというショッピングサイトで3ヶ所オーダーしたうちの1ヶ所が商品着払いで受理してくれて無事スンバワの自宅まで届いた。

普段はあまりお酒は飲まないけれど、たまたまモヤモヤしている時期に久しぶりにみるワインが到着してしまったので、飲んでハッピネスを得ようと言う考えになってしまったのだ。

スンバワでは中々手に入らないワイン、大切にチビチビ飲もうと思っていたが、久しぶりに飲むワインの味に奥さんと二人で交互にグラスが空いたら継ぎ足してと繰り返した。

ビールとは違う久しぶりのワインの酔で、最近では、ほとんど元気になる事の無い、自身の息子が、熱くなり始め大きくなる前兆を感じてきた。下の子が生まれてから1年半ぐらい自分から襲いかかることもなくなってしまったが、「今ならワインの酔の力で行けるぞ。」と思い、事が始まる前にはオシッコをして軽くしておこうとトイレで用を足していると。

「そういえば、金玉の裏側にあった傷が化膿して膿が出ているんだ。」と思い出した。今度インフェクションが治ったら、また赤ワインの力を借りようと思い。この日は就寝した。