家の完成まではまだ少し遠いけれど、工程が進んでいくにつれて、その先そしてまたその先と、それまでは考えていなかった事を考え始めるようになる。まだまだ先の事なんだけれど今日の朝スンバワハッピーハウスの2500坪もある大きな土地内を歩きながらセキュリティーについて考えていた。
バリにスンバワ、インドネシアという国は全体的に安全な部類な国に入ると思う。日本やその他の先進国のように気狂いじみた無差別殺人や強盗殺人、ATMや家を破壊して現金を奪う、その様な部類の犯罪はごく稀に起きる程度。でも私が今まで長年インドネシアに住んで来た経験で、こそ泥や身近な人間が盗みを働く数は逆に日本よりも多い事は身にしみて知っている。
つい最近では家のベランダに置いておいたプロパンガスのボンベが盗まれた。このボンベは近所の商店では1500円位で販売されガスがなくなると空のボンベをお店に持っていき200円程で満タンにガスが入ったボンベと交換できるシステム。ボンベの値段はたかが1500円だがどこでも簡単に売買できて現金可できるので金の延べ棒と同じく財産の様な物。現在裕福になったバリでは泥棒まで裕福になったのか1500円の価値の金品を盗む泥棒はほとんど居ない。盗品のターゲットは最低でも数万円の携帯電話だろう。
バリでは昔に比べて盗難にあう機会は減ったが、スンバワはまだまだ20年前のバリ、「えっそんなものも盗む?」と思うような物が盗まれると予測している。ちなみに今パット思いついたものを例にあげてみると、使い古した海パンや伸びたリーシュコード、ワックスのカケラに10年前のサーフボード。農機具のシャベルやクワ、中古の電気の配線など、その他私達には想像もできないような金品に変わるものも。「あれっ、なんであそこにあったあれが無いの?」と言う具合に、盗まれるかもしれないと、全く注意を払っていない物がなくなる事があると予測している。
インドネシア、バリに何度も通っている皆さんも経験された方がいると思うが、盗まれた物の金額は置いといて、盗みに合うということは気持ちの良いものでは無い。
凶悪犯の無いインドネシアだけれど、いつかは起こりうるこの様なこと、なので「セキュリティーはいますよ。」と周囲に認識させておくのが良い。(ほとんどの場合、あの家は不用心、何時には家主が居ない。と知っている身近な人間が泥棒に入るパターンなので)
こんなに広い土地だしセキュリティーが見回るのも大変。セキュリティーと言っても名だけで、ほとんどの場合は寝てるだけ。周囲に「セキュリティーが居るよ。」と認知させることはできるが、臆病体質なインドネシア人セキュリティーが、実際泥棒が来たときに勇敢に負い払えるのか?
人件費が安いインドネシアだがセキュリティー人雇うのに月額3万円位はかかる。この先スンバワハッピーハウスを維持していく為に人件費などの配分も考えなければならない。
しばらくの間敷地内に泥棒が来たパターンなどをシュミレーションしていたら、どうせ役に立たない人間のセキュリティー雇うぐらいなら、犬の方が人間より足は早く「ワンワン」と吠える。そしてイスラム教徒というのは、大他多数の人間が犬を怖がる。
家に戻り犬をセキュリティーにした場合のシュミレーションをしてみた。「1匹では少なすぎるので最低3匹、理想は5匹だな。」あっオスメスで飼えば、あっという間に数は増えるか、やっぱり犬のセキュリティーなら、そのへんの犬でなく大型犬の怖い犬が良いだろう。など考えていた。
「でも、待てよ。」何匹もの大型犬の餌台も馬鹿にならないぞ。スンバワではドッグフードもないし、もしドッグフードで育てたとしても月々の餌台はいくらかかるんだ? 1匹ならまだしも5匹分肉類を与えたら??
今までバリで買っていた犬たちも美味しいお肉の味を覚える前は白米を普通に食べていた。そうだ朝昼晩と白米を与え続ければ餌台も膨らまない。と思い、早速ネットで「犬餌白米」で調べると情報が出てきて読んでみると、犬に白米をあげても基本問題無いことがわかった。だから今後は犬にセキュリティーを任せ、白米だけでは食欲がわかないので、中華味の素など粉末エキスと混ぜた餌を与えればセキュリティー経費は節約できそうだ。
犬の餌台と人件費で比較されてしまう人間のセキュリティーって、「どんなセキュリティーなの」と、想像すると笑えてしまう。