3人のお父さん達。

朝起きて山の方を見てみると乾季もほぼ終わりに近づき乾いていた土地に緑が見え始めている。今回のレイキーに来て初めて夜に降った昨夜の雨の影響だろう。

朝はこれまでとは違う山方向からの風が吹いている。これはここのサーフィンシーズン到来の知らせだろう。

朝一はロータイドで家の前のナンガスにも良い波が入っているが、昨日短時間ながら朝夕と2回海に入ったので、仕事前の今日の朝はサーフィンをやるモードにならない。

朝起きた瞬間から今日やる事を頭の中で整理して現場に向った。

8時前に現場につくと何時もより現場の雰囲気は盛り上がっていた。バイクを止めてしばらく見て回ると棟梁が私の方に日本語で「おはようー」言いながら近づいてきた。

話はそれるがここレイキーは90年代後半から2000年代初期、まだ日本が元気良かった頃、多くの日本人サーファーが訪れていた。知名度が高いサーフィン旅行会社も日本人サーファー向けにツアーを組んでいた。そんなことがあって、レイキーの40歳前後のサーファーは簡単な日本語を話せる人が多い。

今日の朝の棟梁はいつもと無く気合が入っている。それはなぜか?と思っていたら、オーダーして約束の日時に出来上がらなかった窓枠が届いたからだ。窓枠の到着が遅れていたせいで次の仕事に進めなく、この数日間イライラしていた棟梁だが、これで次の仕事段階に進めるので気持ちが晴れたのだろう。

そんな事ありテンション上がったのか棟梁自ら力仕事に加担している。(実は周りの皆にテキパキ仕事をしろ。というパフォーマンス。だと思うが。)

5月に私と一緒にバリに行ったピノのお父さん、エディも昨日からメンバーに加わった。高校生のピノを筆頭に3人の子供を抱え、コロナで観光業からの収入が期待できない為、棟梁に求職をしたらしい。辛い時期だと思うが3児のお父さん頑張って。

棟梁の叔父さんでビンギンのサーフキャプで働くフィンダのお父さんも棟梁の右手となり、現場立ち上げ初日から働いている。

バリではコロナが始まってから観光業に携わる人達は星の数ほど解雇されているが、息子のフィンダはラッキーな事に現在もバリでを仕事を失わずに続けられているそうだ。

しかし手取りの額が4分の1になってしまい、苦しい生活に見舞われているので、いざという時仕送りが出来るようお父さん自ら仕事に出ているとのこと。

このお父さん達3人の息子たちは揃ってサーフィンが上手、棟梁に限っては本人もプロ級の腕前だ。

私も含めて各家庭それぞれ事情がある様だが、観光業が壊滅している今の時期に、少しでもお父さんがた、その家族の方々の足しになれば良いなと思う。

今ブログを書き終え時間は朝の10時、風向きは最近にしては珍しくまだ無風。レイキーピークではグッドウェーブが立っているが、全然サーフィンする気がしない、これからデスクワークをこなし、もし夕方風が弱かったらサーフィンしようかな? と思う。

この調子だとこの先1年以上はあまりサーフィンをしない日々が続きそうだ。今では大分前の事に、思えるがsecret gardenを普通に営業していたころも、朝一のサーフィンは絶対にしない、一日2ラウンド入る事も本当に稀だったから、仕事をしながらの本来の生活パターンは今ぐらいの頻度でのサーフィン回数が普通なのだろう。無職サーフィン期間が長く続きすぎて、本来の感覚が大分ずれてしまったようだ。

さー仕事、仕事。考える事、やることがあるという事は良い事だなー!!!