気持ちが良い人との出合い。

今、部屋の隅にある椅子に座りながらドリームハウスの計画書を書きながらたまに窓の外を眺めていると、丁度セットが入って来ているようだ。グフィー側の波はサーファーが次々にチューブをくぐっている。

これでスンバワドリームハウスのリサーチもほぼ完了、誰かに質問されても明確に説明出来る所まで来た。

先日話をした、大工の棟梁(人員手配人兼職人)との出会いは私の中にある不安材料を取り除いてくれ、大きな進歩につなげてくれた。

以前から時折彼の仕事姿を見ていたのだが、「人に厳しく、仕事が速い。」ドリームハウスの計画を思いつく前は、第三者目線だったので、実は彼の事をこんな風に見ていた。「インドネシアなのに随分張り切ってるな~、周りの人間を威嚇するのに少し偉そうな態度を取っているのか?」ゆっくりな時間が流れているスンバワには似合わないなスピードで動いてるなと。

ドリームハウス計画で彼と話す機会ができ、話を聞いてみるとオーストラリアで建築の仕事をしていたとの事だった。彼に家の設計図を見てもらったのだが、その返答の仕方は、ただ穴を掘ったり、建材を運んだりする作業員レベルで無いことがわかった。

そして、インドネシアの仕事に対しての考え方や汚職について、ローカルと外国人の問題について、勿論家を建てるについてと色々な話を交わし、彼の一つ一つの行動を観察していると、インドネシアでは珍しくすごくしっかりした人間と言う事が分かってきた。

連絡先を交わし彼のFBプロフィールを見ると1984年生まれで私より年齢は大分しただけれど、彼のような人間は純粋にリスペクトできてしまうなと思った。

ここレイキーには後2人彼のように、見ていて、話していて気持ちの良い人間がいる。

彼らの話を聞くと彼ら3人とも元々家が裕福で現在の仕事が順調に進んでいるわけでは無い、元は何も無い所から始まり、良い人との出会いヘルプをしてもらったなどラッキーな面は多少あるかもしれないが、自分の力で築き上げて来ている。

はじめに道しるべを引いてくれた人との出会いも、自分が正しくポジティブに生きているからその様な人に巡り会えたのだろう。

この3人は言うまでも無くハードワーカーだ。3人に共通して言えることは、「これ買ってくれ、店に来てくれなど一切言わない。」値段交渉など人の財布事情で価格を変えるような事はしない。人に媚びない、長い時間働いていても文句は言わない。

インドネシアは怠け者みたいなイメージがあると思うが、実はきちっとした人間もいるのだ。こういう人間を見ているとこちらもポジティブなオーラをもらうのか?良い気持になる。だからこの様な人達の回りには人も仕事も集まって来るのだろう。

ついつい私の家のバリ島と比較してしまうのだが、バリ島は土地成金や楽してお金を稼ぐ人が多く、私が好きな3人の様な人間とは滅多に出会わないなと。