去年の11月から例年より大幅早めに雨季が始まり、「今年の雨季は長くなるかなー?」と思っていたら12月はまとまった雨が降ることなく、今度は「やっぱり今年は雨が少ない雨季なんだ。スンバワハッピーハウスの工事もはかどるぞ。」と思っていた矢先2022がスタートしてからは、毎日1度は雨が振り例年の雨季らしい天候が続いている。
以前何かの機会でインドネシアの降水量を調べた事があるのだが、年間降水量が棒グラフ状のデータになっていて、1月だけが飛び抜けて高くなっているのを覚えている。(22年間もインドネシアに住んでいるので、グラフを見なくても1月の降水量が多いのは知っているのだが。)
今日も朝からシトシトと雨が振り、空には厚い雲がドーンと居座り天気の回復が見込めないような空模様、通常の1月らしい天候だ。
そして海はうねりが無く、家の前のナンガスでは腰ー腹の力の弱い波がブレークしているが、「サーフィンやろう。」とそそられるような波は来ない。うねりを拾い易いお隣のレイキーピークでもたまに来るセットで精々胸ぐらい。
雨のおかげでスンバワハッピーハウスの現場は暇になり時間ができても、天気悪い、波は小さいでサーフィンをする気は起こらない。
波が無く時間もある雨模様の静かな朝には、しっとりと音楽を聴くのが好きで、作業テーブルの横の窓から見える空を横目にjazzを聴いている。
jazzと言ってもビッグバンドからピアノのソロにトランペット、演奏のみに歌あり、黒人プレイヤー、白人プレイヤーなど色々なジャンルのjazzがあるけれど、私個人的にはピアノjazzが好みで特にビル・エヴァンス、キース・ジャレットが好き。
こういう天気の日にうるさい車やバイク、工事の機械音などのないおきにいりの場所で、背筋をシャキンとさせ耳を済ませ静かなピアノの音を聴いていると、静寂な心になり非常に落ち着く。
音楽にも色々なジャンルがあるけれど、jazzは一見哀しそうな曲でも哀しい気持にはならず、明るい曲、静かな曲共に清々しいポジティブな気持になれる。(私だけかもしれないが?)
人間は聴こえている音の環境で自分自身の心に変化が現れる。例えば毎日毎日ヘビメタを聴き続けたら、破壊的な心が芽生えるし、大きな騒音がする場所に住んでいると荒んだ心になってくる。
逆にjazzなどの素晴らしい音色の音楽や、鳥の鳴き声や草木が風で揺れる音など自然の音を聞いて暮らしていると争いごとや妬み心は少なくなり落ち着いた思想と心になってゆくもんだ。
もしも波の奪い合いをするような混雑したサーフポイントでジャズが流れたら、心静寂になり、ガツガツと波を取り合うことを忘れ、「ハイどうぞ、次は貴方が乗ってください。」と下品なサーファー達が少しは上品になるのでは無いのかな?と想う。