コロナで世界が封鎖に入るギリギリのタイミングでバリ島から渡日した我が息子のYuna。コロナが始まったのはそんなに前では無いような気がするのだけれど、思い出してみるともう2年近く日本にすんでいる事になる。
yunaは日本人とインドネシア人のハーフなんだけれど、バリ島生まれのバリ育ち、高校中退で特別な日本教育もせず、私との会話もインドネシア語だったので、インドネシアにいる時は誰からも疑われない生粋のインドネシア人として育ってきた。
我々が二十歳前後のyunaと同年代の頃は、親と仲良くしたり、連絡を取り合ったりする事は恥ずかしいと言う風潮があり、どちらかと言うと親を避けていたけれど、インドネシアはそんな日本と異なり、親を避けがちな年齢、思春期の子でも親や家族とのつながりを大切にする。
私は独り立ちをした若い時から両親が死んでしまうまで、大切な用事(主にこちらからの願い事。)が無いと親に連絡をする事は殆ど無かったけれど、家族思いのインドネシア人のyunaは親の私に頻繁に連絡をくれる。
子供から連絡が来ることは親にとっては嬉しい事だ。もう遅いが私もyunaの様に自分も両親に近況などを頻繁に連絡していれば。とyunaの行動から学んだ。
そんな親との繋がりを大切に想ってくれているyunaから特別な報告が届いた。つい1ヶ月ぐらい前に「彼女ができた。」と連絡があり、「どこに住んでるどんな子なの?」と名前や素性を色々と聞いたので、大体の事は把握していた。そして次のデートはクリスマスと言うことも丁寧に教えてくれていた。
そしてクリスマスの昨日、またまた丁寧に彼女と撮ったツーショットが送られてきた。
私はなんて返事をしたら良いのだろうと思い。写真だと茅ヶ崎では無いことが分かったので、「横浜で?」と尋ねると「丸の内」と返事が来た。
「yunaが生意気に丸の内でデートだって。」とチョットからかいたくなり、「丸の内の後はラブホテル行ったか?」とメールを送った。
そうすると「彼女は翌日バイトがあるので。」と返事が来たので、「日本の文化はクリスマスには彼女とラブホテルに行くんだ。」と教えてあげた。
いつか、yunaの彼女に会うときが来るかもしれないけれど彼女はインドネシア人でなく日本人なのであまりくだらない質問や失礼な発言はできないな。と今から少し緊張してしまう。