スンバワにキリマンジャロがあったよ。

今日はネットの波予報に反して朝からストーム、強いオンショアーが吹きレイキーピークはサーフィン不可能なコンディション。大体このような朝のパターンは終日波が良くなることも無いので波を見た時点で今日はNO SURF決定。

そんなことなので今日は先日行ってきたタンボラ山への日帰りトリップのお話をします。

私は大のサーフィン好きだけれど、「メンタワイのサーフトリップに行くか?ヒマラヤに登山に行くか?どちらにしますか?」と聞かれたら二つ返事でヒマラヤに、と答えるほど山登りが好きなんです。

昨日は朝から天気が曇りがちで、ピークの波はダブルオーバーのサイドショアー交じりでヘビーコンディションだった為、以前から気になっていたスンバワ最高峰のタンボラ山の視察に行ってきました。

タンボラ山周辺には街もなく少数の人しか住んでいないことはバリからスンバワの空港に着陸する時に何度も見て知っていたけれど、今回は初めてレイキーから4時間近くかけて自分で車を運転して行ってみました。

私が滞在しているレイキーをはじめスンバワは人口密度超低くどこを見回しても自然の景色ばかりなのですが、しかしタンボラに行ってみてビックリ。

見渡す限り大自然のサバンナから近くなのか遠くなのか距離感が全くつかめない広大なタンボラ山が見えて、その反対側を見ると果たしなく続く真っ青な海。そこは富士サファリパークか?いやそんなチッポケナレベルじゃない「ここはアフリカだ」と連想できるような景色が広がっていました。

実際に行ったことは無いんだけれど、タンボラの山の形や傾斜の角度、植物や木々の色、真っ青な空の色、アフリカの最高峰の山、キリマンジャロにそっくりでした。

今まで数々のインドネシアの山に登ってきましたが、これほど広大な景色を見たのは初めての事です。

何がすごいかというと、山の裾野の海抜0mから山頂の間まで人工物はほぼ何もない。

うーんこれだけではイメージが伝わりにくいかな?例えば日本の富士山を例にしてみましょう。富士山の裾野、海抜0mというと富士市、静岡市、沼津などがありますがそこから富士山の山頂まで街も無ければ東名高速は勿論のこと舗装された道も無い、工場や学校、コンビニやパチンコ屋、民家も何も無いと言うことになります。

タンボラ山は2600mと富士山より標高が低いのですが、実は大昔にに大噴火で山の半分が吹き飛んでしまったようです。学者さんの方々が実際の高さを測定してみると大昔は4500m位の高さがあったようです。それなので山の外輪は富士山と同等かそれより大きな規模の山なのです。

昨日は今後のために登山口への順路と時間などの下見で日帰りの短い時間でしたが、人工物がなく人間も恋しくなるほどの数しか見かけず、大自然の景色の中で貴重な時間を過ごせました。

ほんの数時間の滞在だったけれど、今でも目をつぶると脳みそに焼き付けられたタンボラの景色がはっきりと見え、心和む素晴らしいフィーリングが思い出せます。

今回の長期スンバワ貧乏滞在でレイキーよりタンボラの方が印象深く心に残ってしまったかも?海や山、今までインドネシア中で行ったことのある場所で一番好きな場所といっても過言ではないかもしれません?

サーファーの方々だとどうしても海の方向に向いてしまいますがこれからレイキーにサーフィンに行かれる方、一度タンボラまで足を延ばしてみると、また違う世界観が見えてくるでしょう。