インポッシブルとは英語では不可能と言う意味。
インポッシブルのポイントの名の由来はある有名なサーファーが語った一言からついたという話を聞きます。
1970年代後半、当時はウルワツ、パダンパダンはすでに開拓されていましたが、当時のインポッシブルはまだ名前も無いシークレットポイント。
その有名サーファーがここの波に乗り「パダンパダンの隣にパーフェクトに割れているレフトの波は早すぎてメイクは不可能だ」と語ったことから不可能な波「インポッシブル」と呼ばれるようになったようです。
1970年代当時はシングルフィンが全盛期の時代。現在のサーフボードのようにスピードが出せないため高速の波インポッシブルをメイクするのは不可能だったのでしょう。
現在では当時よりボードの性能も上がりショートボードで誰もがメイクできる人気のサーフスポットとなりました。
インポッシブルのベストシーズン
インポッシブルのベストシーズンは乾季の4月から10月。
この季節は終日東風のオフショアが吹き、インポッシブルも毎日オフショアとなります。
6月-9月にかけてはオフショアーの風が強すぎる日もしばしばあります。
風の弱い4月、5月、10月が良いコンディションなる日が多いでしょう。
インポッシブルのベストサイズ&タイド
胸サイズからサーフィン可能になり頭から頭半サイズがベストコンディションで頭半ぐらいまでは中級者でも楽しめる波質です。
上げ潮から引き潮に向かう時間帯が良く、逆に引き潮から上げ潮の時間帯はクローズアウト気味になります。
ビッグウェーブのポイントとしても有名なインポッシブルはダブルサイズを越えると普段は波がブレークしないアウトサイドリーフがブレイクを始めます。
波がどんなに大きくなってもクローズアウトすることはありません。
ビッグウェーブコンディションの時は7’0”FT以上のガンボードを抱えたビッグウェーバー達がラインアップに姿を現します。
インポッシブルの波質
岸から波チェックをしていると左右何百メーターにも及ぶワイドに入るうねりは「こんなに張った波乗れるのかな?」と思われがちですが実際に海に入って見てみる以外にもファンウェーブです。
しかもインポッシブルの波はバリ中のポイントで1番距離を乗れるポイントです。形の良い波をキャッチすると距離にすると500m以上、時間にすると1分間のロングライドが可能です。
サーフィン情報誌やWEBなどではインポッシブルはエキスパートオンリーと掲載されているのをよく目にしますが実は中級者から楽しめるファンウェーブポイントです。
インポッシブルでサーフィンする時の注意点
大潮でロータイドの時はリーフが浅くなるのでインサイドは要注意。
ビッグスウェルの日は回避不可能なセットの波が入ることがあり、そんな波が来た時はラインナップにいるサーファー全員が波に飲まれてしまうことがあります。
中級者はオーバヘッド位まで初心者の人には不向きなポイントです。
インポッシブルの周辺情報
インポッシブルはビンギンビーチとパダンパダンビーチの2か所からアクセス可能です。
宿泊施設や飲食店も点在している人気のスポットです。
ポイントまで距離があるためロングパドルが必要、ローカルサーファーが少なく隣のポイント、ビンギン、パダンパダンより常時空いています。
レベル | 中級者 上級者 + 高速のグフィー波、初心者は不可能、中上級者にお勧めのポイントです。 |
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波のタイプ | グーフィー |
シーズン | 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 |
ベストサイズ | 肩 頭 頭半 ダブル以上 |
ベストタイド | 0.1~1.5m |
ボード | 5'9~8'0 |
ボトム | リーフ |
ブーツ | 必要 |
ロングボード | 可能 |
クタから | 40分 |
最寄りの町 | ペチャトゥ |
売店・レストラン | なし |
宿泊施設 | なし |
駐車場 | あり + ビンギンまたはパダンパダンの駐車場を利用 |
- インポッシブルへはビンギンとパダンパダンからアクセスできます。ビンギンの方が海から上がるときに楽なのでビンギン側から入る方が良いでしょう。
- ビンギンから見たインポッシブル、すぐそばに見えますがパドルで15分ほどかかります。
- ビンギンからパドルで出るか、またはポイントの目の前まで岩場を歩いていくか引き潮時は歩いたほうが早く、上げ潮時はパドルの方が早いでしょう。
- バリ島の波で一番ロングライドができるのがこのインポッシブルです。1分間ライドも可能です。
- 朝のインポッシブルは波が太陽の光に反射して幻想的な色になるときがあります。
- 意外にもメローな波、お隣のパダンパダン、ビンギンよりこちらの方が簡単な波です。
- ロングはあまり見かけませんがロングでもスイスイ乗れてしまいます。
- サイズアップした時はアウトサイドリーフが炸裂、どんなに大きくなってもクローズアウトしません。
- アウトサイドインポッシブルの波、この画像は風が強い日です。こういう日はテイクオフが中々落ちていきません。
- 手前ビンギン、奥インポッシブル。大潮ロータイドの夕方に良いコンディションになることが良くあります。
- これはインサイドの波、横から見てるとハードな波に見えますが実際はそれほど掘れていないファンウェーブです。
- 裏から見るとこんな感じに見えます。パダンパダンの横からビンギンまでの間がインポッシブルです。
- ドローンで撮影、波の割れ始めがパダンパダン、最後がビンギンの横まで超長い波です。