心境の変化が多かったバリ滞在、そろそろスンバワへ戻ります。

先月27日、10カ月ぶりのバリに帰ってきてから、3年振りの娘との再会、新家族は1年半ぶりに実家への帰省、1年振りの山登りなど色々な出来事があった。3週間の中に起きた出来事を思い出して見ると大分前だったように感じるが、「えっまだ3週間しか経ってないの?」とも思える。今こういてバリで過ごした時間をふりかえってみると自分自身の思考や仕草など大分変化があるように感じる。

22年間バリ島で生活しているが、その期間中10ヶ月もバリを離れたのは初めての経験、バリ島をたつ10ヶ月前はコロナ真っ最中で道も海も商店も今まで見た事も無いガラ空きの光景だったが、先月戻ってくるとコロナは開けていて酷い渋滞と建設ラッシュで忙しく、ビンギン周辺はコロナ以前より賑わっていた。10カ月ぶりのバリ島にビンギン、そしてsecret gardenと自宅、どれも新鮮な景色に映っていたが時が過ぎるうちに自然と当たり前の光景となっていく。こうして今はコロナ前より忙しい自宅周辺の風景を見ていると不思議とコロナでガラ空きの2年半が空白の時間「そんな出来事無かったんでは無いか?」と思えてしまう。

滞在中には2度の山登りをしたけれど、コロナ前普通に生活していた時は夕方山登りから帰るとお腹を空かせたゲストの方々が私の帰りを待っていて登山で疲れた身体に鞭を打ち急いで夕食の準備をしていた事、まだ以前の時間が普通に流れているかのように感じてしまう。その時は何も特別だと思わなかったが、今思い出して見ると精神的にも経済的にも安定し不安や心配も少ない幸福の時間だったんだ。と言うことが状況が悪くなってから気付かされる。

コロナ騒動がはじまり2年半が経ったけれど、ビンギン周辺はその間に大分変わった。私も含めビンギンに長くいる外国人在住者が次々と去って行ったり、長年ワルンやロスメンを経営していたバリ地元民がその権利を外国人に売却したりして商売をたたんでしまったりと、ビンギンに住んでいる人間や商売の新旧交代が激しいスピードの中行われている。このブログでも何度となく伝えているけれど、ビンギン、ウルワツ地区、そしてバリ島はこの先数年間の間にさらに人口が増え建設ラッシュでさらに酷い交通渋滞となり都市化が進むことは目に見えている。そんななると海も混雑して毎日知らない間にストレスがたまり、東京で生活しているのとあまり変わらなくなるだろう。

10カ月ぶりにそういう都会システム環境下で生活してみると、スンバワではハッピーホーム完成に向けてポジティブ一本でやってきた気持ちに、段々と遠い将来のこと、先々の金銭のことなど、心配、不安な気持ちが大きくなってくる。そして時間流れが早く感じ心の余裕が無くなってくる。そうすると他人の事が気になり始めてイライラしたり、嫉妬の気持ちなど生まれてくる。 そうバリでは東京やその他の大都会同様、仕事、収入が無いとそのような気持ちにかられてしまうのだ。バリは仕事をバリバリやってお金を稼ぐ場所、そして都会生活で仕事に疲れたら自然学多く静かなスンバワの様な場所に癒やしに行く。これが普通の流れだ。

近日中にスンバワに戻るけれども次のスンバワの気持ちなど風景はどんな風に見えるのだろう? 大都会になろうとしているバリに戻ってから、今の自分には以前のようにバリバリ仕事をして安定した生活を送っていた時も良かったな。とも思えるしスンバワハッピーホームでの生活もよく思える。

スンバワに経つ1年前は「コロナで商売もボロボロにされたバリ島なんて未練なく捨てて、新天地スンバワで」と思っていたのだが、メンバーの方々に「バリ、スンバワ、半々で生活した方が良いのでは?」ビンギン戻ってから何人ものローカルにsecret gardenの借地権契約は後何年なのか? もう借地権契約は誰かに売却してしまったのか? ビンギンから去るな。など色々とアドバイスをもらう。人の意見にあまり左右されずに突っ走るタイプの私だけれど、そんな数多くの人が私のことを気にかけてアドバイスをくれているので、何かがあるのかと感じている。

明日スンバワに向け出発するけれど、とりあえずバリ島からスンバワには出張に行く気持ちで2つの居場所を楽しんで行こうと思っている。

簡単に結論を説明すると、お金に仕事はバリ、だけれど不安は増えて笑顔は消えてゆく。大自然を見ていると自然と笑顔になり遠い将来の事など考えなくなるけれど、お金や教育などなど実際問題は解決できないスンバワ。

両方のネガティブ面を考えてしまう現在、これは都会にいてネガティブになってきた自分なのか?今の思考がスンバワに戻ってみてどうなるか?楽しみだ。