インドネシアで断トツNOワンの観光地バリ島は、インドネシアの中で少数派のヒンズー教が数多く占める島だけれど、インドネシアは8割以上がイスラム教のイスラム国家で、ここスンバワもほぼ全員イスラム教徒。日本ではあまりピンと来ないが、全世界のイスラム教徒は年に一度1ヶ月間に渡る断食をする。
その断食の内容だが日の出から日の入り、いわゆる太陽が出ているうちが断食の時間帯に当たる。禁食だけでは無く、太陽が出ている13時間ぐらいの間は水も口にしてはいけないのでかなりキツイ。エアコンの聞いた部屋でデスクワークなどなら何とか耐えられるかもしれないが、バリよりも暑い炎天下で土方作業などしていたら確実に脱水症状になり病院行きになるだろう。
我々日本人からすると、本当に断食なんてするのか? 仕事できないじゃないか? など思うけれど、かなり多くの人が宗教の教えて守り断食をしている。だから宗教心が強い現場職人は仕事を休み家で断食に専念する人もいる。
そして、ここスンバワ島はトウモロコシの産地でも有名、今の時期は島の至るところで村総出でトウモロコシの収穫をする。トウモロコシの収穫をする人は断食をしていないと思うが、工事現場の職人達は現場仕事よりもトウモロコシの収穫を優先して突然現場仕事を休みにする人も増えている。
どうなるのか?と思っていたコロナ緩和だが、確実に緩和の勢いが増して、コロナ以前のように自由にどこにでも行ける日は遠くない。
皆が動けないうちは「どうせ家ができても来れないのだから。」と少々スローペースの建築も了承していたが、今は「速く完成させないと、でも職人がいないじゃないか。」と少し焦る気持ちが出てきた。
家が完成したあともバリ島やジャワ島から家具を購入したり、家電にカーテン、カーペットその他数多くの備品を揃えたり、庭にゲートやフェンス作り。常駐スタッフを雇い管理システムを作って、それから営業の準備、まだまだ先は長そうだ。
昨夜コロナ騒動を挟んで4年会っていない、オランダに住んでいる娘とメールのやり取りをしていたら、7月にバリに来ることが分かったので、それまでには絶対に建築作業は終わらせていないと娘と会えない。と思うと少し焦っていた気持ちが一段と焦るようになってきた。
新環境で初体験のことばかりのせいか?建築が始まりあっという間に半年が過ぎてしまったけれど、この様子だと後半年もあっという間に終わり、今までの人生で一番早く感じる一年間になりそうだ。