実社会から離れたスンバワにいると今まで経験したこと無いような不思議な時の流れ。日本などの先進国からバリに行くと「のんびりしているなー」と感じるけれど、スンバワでは「のんびりしている」を通り越して、時が流れてるのか流れていないのか分からなくなるぐらいになる。カレンダーで数えると、バリを経ってから半年近く経つけれど、半年前と何か変わった気もしないし、変化しているのはインターネットで見るニュースの内容ぐらい。
そんな単調な時間を過ごしている中、昨日はスンバワに来てから初めて友達が訪れて彼らの姿を見ると、とても懐かしい気持ちになった。友達と会うまでは家族とスンバワハッピーハウスの現場職人、商店の人々、インドネシア人のみと接触がある生活。22年もインドネシアで暮らしているので別に何も違和感は無いんだけれど、先進国出身の考えや教養が同レベルの友達と過ごす時間は私の事をホッとさせてくれた。
思い出せばもう半年、電話やメールのやり取り以外、「友人と一緒に過ごす。」そんな時間は一度もなかったな。とスンバワに来てからの事を振り返った。
愚痴では無いが、古今現在インドネシアの人との付合いは、私からGIVEすることばかりでTAKEする事はゼロに等しい。それに現在建設工事中で、それに携わる。携わりたい。と、多くのインドネシア人との間で金銭絡みのやり取りをしている。交渉ごとのやり取りも多く、そんな時はインドネシアの国民性で大多数の人間は、自分が必ず得をする様に考える。言い方は悪いが動物が餌を漁るようにお金がある場所を探り、餌が無くなるまで食いつくし、餌が無くなると去ってゆく。そして餌にありつけない者は餌にありつけた者、時には餌を与えてる者に嫉妬心をいだいてくる。
何度か現場作業の経験があるので、はじめからその様な事も承知しているので、今更驚きもしないのだが、損得勘定やお金の付合いでは無い、友人と呼べるリチャード一家と会話をしていると、気が付かない間に少し心が疲れていた事に気付かされた。
長年住んだバリ島もアウェイだけれど、スンバワはそれに輪をかけたアウェイのまたアウェイだ。そんなところで一人勝負しているのだから心も疲れてくるのだろう。
この先もアウェイゲームは継続されて行くけれど、「友達がそばにいてくれたら気持ちが軽くなるだろうなと。」ふと思った。
早く工事が終わり、スンバワハッピーハウスが完成させて、心許せるメンバーの方、その他secret garden で知り合った方々と過ごす時間をイメージすると、ワクワク楽しな気分になってくる。