もう日本人には理解出来ないコンビニが無い街。

私のブログを読んでくれている人は、secret gardenに来たことある人やFBでお友達の人が多いのかな?多分年齢も40代以上のおっさん、おばさんが中心でバリ島に来たことある人、それで最近初めてバリ島に来たという人より、もう10年以上かそれ以上前のバリ島を知っている人が数多くいると思う。

今では海岸沿いの観光地で無い庶民が生活するところでも当たり前のようにスターバックスコーヒーやマクドナルドがあり、日本並みに数百メーター間隔でコンビニがあり、渋滞の中の車やバイクの車種や年式を見ると殆どが5年以内の車種が走っている。日本の田舎では経費節約の為か軽自動車など安い車を多く見かけるが、バリ島で走っているのは200~300万円台の車や30万円以上のバイクがよく目につく。

このブログを読んでくれている方々もこの10年、20年でバリ島がどれだけ変化をしたのか身に沁みて感じている人は多いかと思う。

でも日本の何倍もの面積で人口3億人のインドネシアでそんな変化を遂げた場所は一部で、まだまだ昔から変わらない場所がほとんどだ。

レイキーから距離は40km、カーブの道が多く、途中何箇所も牛やヤギなどの家畜が道端を横切り、スピードが出せないので1時間もかかる、スンバワ島で3番目に大きな街ドンプ。ここは例外ではなく、20年前から発展をしていない街。私はこの街にスンバワハッピーハウスのシザイ買付けに週3度ほど来ている。

写真の4階建ての建物、これがこの街で一番高い建物、東西400Km位のスンバワ島でこの高さの建物は多分50棟は無いだろう。バリでは赤い瓦屋根に白塗りの建物が地元民家の定番カラーだけれど、スンバワの建物はカラフル。

私が子供の頃でも、育った東京にはもうこんなレトロなお店はなかったと思うが、ドンプの街では普通の景色。レトロ感のあるものを「昭和の〇〇」とよく言うが、この店は昭和でも「戦前の昭和の景色だろ。」そして店の屋号Happyがレトロ感を引き立てる。

バリ島でこのバイクを見たら、わざとレトロに仕上げて、おしゃれで乗っているのだと思われるけれど。スンバワではナンバープレートもつけないボロバイクは新型バイクの数を上回る。

そして後ろの建物のトタン屋根もいい雰囲気を出している。そこに大きく4Gと書かれているけれど、もう時代は5G。この辺の遅れ方も良い。

こんな潰れた屋根で営業を続ける店舗や民家を見るのも当たり前。スンバワに来て5ヶ月がたち、週3でこの街に来るので、はじめ見た驚きの景色はもう特別な物には見えない。

レイキーも所属するここドンプと言う地域は、市長さんがスーパーマーケット経営者、もうスンバワでもドンプ以外の地域には進出している大手コンビニチェーン店が入り込めないように法律を作ってあるらしい。

コンビニは便利だけれど、一度できてしまうと人間の意識に対人関係が代ってしまうので、はっきり言って「毒」

でも市長さんが代わってしまったら確実にコンビニチェーン店が進出し、特にレイキーにはいち早く出店するだろう。そんな日が来るのも遠く無いと思うので、しばらくの間バリ島では20年前に失われたレトロ感ある街の雰囲気を楽しみたい。