久しぶりの仕事は嬉しいもんだ。

スンバワに来て今日で1ヶ月、初めのうちは目新しかった景色も今では普通になり、子供は幼稚園に通い、ご飯を食べて、買い出しにでて寝るだけの単調な生活だが、家族それぞれスンバワでの生活リズムが出来てきた。

私もいつの間にか、慣れないスンバワでの建築作業が板についてきたのか、毎日朝起きた瞬間から寝る時まで。たまに夜中に目が覚めてしまった時も、建築の段取りや先の先を見越しての計画を頭の中にイメージしたり、買い出しやパソコンを使った実労に追われるようになってきた。

コロナになる前はsecret gardenの業務や手配。料理人として買い付けから調理、ウェブサイトの管理まで、一人数多くの業務をこなし現在と同じ様に仕事モードのスイッチは一日中入りっぱなしだった事を思い出す。

現在でも、つい先月までの無職だった時同様、心のどこかに将来への不安を感じながら前進を続けているのだが、過去18ヶ月間サーフィンしかしていなかった時間よりも、数倍も良い時が送れている。

個々に違うと思うのだが、私の場合は常に何かに向かって前進を続ける為に試行錯誤をしていないと心が安定しないようだ。

今更いくらサーフィンをやってもプロサーファーになれる訳でも大波に乗れるようになる訳でもないのは200%わかっている。サーフィンという行為は気持ちよく健康的だけれど、プロサーファー以外はサーフィンして生活の足しになる人なんていない。だから殆どの人にとってはサーフィンはただの遊び。

でもこのサーフィンという遊びは中毒性がものすごく高く、やればやるほど、良い波に乗れば乗るほど、毎日毎日やりたくなる。

ただの趣味で大して上達もしないのに35年以上も「猿のセンズリ」のようにハマってしまうものはサーフィン以外他にはないだろう。

大勢の人に好まれている趣味、ゴルフや釣りだって、毎日やる人はごく少数。あまりに自分が下手くそだと途中でやめてしまう人も大勢いるだろう。野球やテニスに卓球やサッカーも、いくら好きな人でも、「毎日やりたい。」と思う人はほぼ無しだとおもう。

しかし今の私は久しぶりの仕事が始まったので、18ヶ月間もの間中毒末期症状になっていたサーフィンが頭から離れて行き良い。

今では入る回数が少なくなったです海の中でも、波待ち中に仕事の事を考えてしまうぐらいだ。

やはり仕事をしているという事は、無職より心を健康に保てる。普段は仕事をして、暇な時間ができたときにサーフィンしたり、トリップにでかけたりするほうが人生充実感が高いと思う。

もう十分長い休みの期間を過ごしたので、この先は予測もしない長期休暇が訪れない事を願い前進して行くのみだ。この先は当分こんなモードが続くけれど、次は「スンバワ発ヒマラヤ行き。」を目標にして。