季節は変わっていき、人も入れ替わる。

10月半ばを過ぎても南寄りのサイドショアが吹き続けていたレイキー周辺、今日の朝は波が良いときに吹く北風へと変わり、午後には急に蒸し暑くなったと思ったら山の方にははいいろの暑い雲。しばらくすると雨が降り出し一気に涼しくなってきた。「そろそろ季節が変わってくるのだろう。」バリはこの先波が悪くなる一方だが、レイキーはこれから良い季節が始まる。

パソコンで細かい作業を続けていたので肩が凝り、首周りも固くなってきたので、今日は表のウッドデッキにトランクス一丁上半身は裸で「どてーん」と寝転び、チェットベーカーの静かなトランペットを聴きながらブログを書いている。雨上がりの後の涼しい風に自家肌に伝わるウッドデッキの木質感がなんとも心地よい。

そういえば、朝イチのサーフィンから戻ると、携帯電話に久しぶりにボビーさんからメッセージが入っていた。

ボビーさんと最後にあったのは確か?息子のユウナが日本移住するために行った時の日本からの帰りのガルーダ便だったか? 日本ーインドネシア間のコロナ規制が始まる前日、成田でデンパサール行きの飛行機の待合室で偶然会ったのが最後の様な記憶がする。来年3月が来るとあれから2年経つのかと思い出すとコロナ期間中はサーフィン以外新しい人との出会いも無く何もしていないような気がする。

私が10代、茅ヶ崎時代からの先輩の拓郎君が先日の便で日本に引き上げる事は知っていたが、ボビーさんから届いたメッセージを開けてみると、空港周辺らしい場所で、家族友達を囲んで最後の食事をしている姿と空港出国ゲートでお見送りしている2枚の画像が添付されていた。拓郎君とは35年来の付き合いだが、いつの間にかバリで過ごした20年間が、我々が一番長い時間を過ごした場所となってしまったが、先月私はバリを後にしスンバワに行き、拓郎君は昨日日本に行った。

お互いバリにいた時も、近くに住んでいるから何時でも会える。ということなのか、それほど頻繁には会っていなかったが、バリで長い時間を共に過ごした友人が、今日からスンバワと日本、大分遠く離れてしまったと思うと、secret gardenの仕事も含めて今までに多くの別れも経験し、慣れているはずだけれど、寂しい気持ちになる。

ボビーさんとはメッセージのやり取りも年に1度あるか無いか、だから今日のメッセージを読んだあとに過去にドンナやり取りしていたのだろう?と見てみると、一緒にテントを背負いアグン山の頂上に宿泊した時の写真が出てきた。

その時私とヤスの2人はテント泊だったがボビーさんはテントを持っていないので、サーフィン用のハードケースを頂上に運び野外でその中にくるまり一夜を過ごした。

いくら南国のバリといえど3000mの山の頂上では日が暮れるとダウンジャケットが必要だ、気温は5度以下でおまけに風も強い、あの時の写真を見ると「ボビーさん。良くボードケースで一晩過ごしたな。」と笑えてしまう。

今思い出すと、絶対にメチャクチャ寒くて一晩中寝れなかったと思うのだが、ボビーさんなんで愚痴の一言も言わなかったのだろうかと?

そんな事でその時の写真を掲載するのでご覧下さい。