カウンターでの想い出。

ひとりカウンター席に座りながら、この中で料理をしていた自分の姿を思い出す。

市場に行き新鮮な食材を目利きして、ゲストの方々に料理を振る舞っていたのも、もう過去の出来事だ。

secret gardenは2000年のオープンだけれど、このカウンターを作ったのは、確か2007年ぐらいだろうか。

現在使っていない2年近い日々を除いても、もう十数年このカウンターは存在していることになる。

このカウンターに座った人の数は何百人なんだろう。いや百単位で無く千単位かもしれない?

このカウンターに来た人の姿、全部は思い出せないけれど、色々な人との出会いがあったね。と、つい過去を思い出してしまう。

今の自分が形成されたのは、このカウンターで数多くの人に出会い、色々な人間模様を見れて、色々なお話を聞けたおかげだ。

もし、このカウンターで色々な人たちと出会っていなかったら、毎日見る顔ぶれ達と小さな世界の中で生きていたら、この年になってもまだ大人になり切れていないだらしない人間だったと思う。

カウンター越しの向こう側に座っている、みんなの顔を思い出すと、「僕の事を成長させてくれてありがとうございます。」と感謝の気持ちが湧いてくる。

もしかしたら、もうこのカウンターの中から皆の顔を見る事は、この先無いのかも知れないと思うと、ふと寂しさがこみ上げてくる。

今度はみんなとカウンター越しでは無く、星空の下でキャンプファイヤーを囲んでいる姿が見えてくる。