登山家サーファーへのこだわり

去年の12月スンバワに通い始めてから丁度雨季が始まり、それから雨季が終わってもバリ島で過ごした時間はほんの3週間、気がつけばもう7月も中盤になってしまった。山もサーフィン同様乾季がハイシーズンでホームグラウンドのアグン山に登ったのは実に8ヶ月ぶりだ。

今年で8年とサーフィンに比べると短い登山経験だが8ヶ月間も山に登らなかったことは未だかつて無い。

バリ島はロックダウンの真っ最中で空いている道はさらに空いているだろう。そして勿論山の中も人はいないだろうと、数日前に近所で日本食レストランを営むこんちゃんとスンバワドリームハウスメンバーの浜口さんと話が盛り上がり、バリ島最高峰のアグン山に登ることになった。

この8ヶ月間はサーフィンばかりしていて久しぶりの山なので、山の中で行動する五感の様なものも鈍くなっている。それに山に登るために続けているランニングやトレーニングをやる回数もかなり減っていて身体の芯が弱くなっている。

もう100回近く登っているアグン山だけれど今回は何時もと違う自信が無い自分を感じながらの登山となった。

朝4時に集合してガラ空きの道を飛ばして通常よりも30分速く2時間で登山口についてしまった。周りは真っ暗だが準備をしているうちに夜が明けて来たので、そのまま頂上目指して登りはじめた。

初登山の浜口さんもペースを乱さずスイスイと登り3人無事登頂、下山も初心者にありがちな膝を痛めることもなく順調に登山口まで下山。

何もなく無事に登山は終わったのだが、私自信登山の内容に納得行かず少し考えて無ければと反省の気持ちになってしまった。

一緒にいるこんちゃん、浜口さんには何で?と思うかもしれないが、登山を頻繁にしているときと心拍数が異なり、ルートを決める判断力や脚の運び方など、どれをとっても衰えていた。

サーフィンでいえば久しぶりにサーフィンをやり、何だかパドルがおかしいな?テイクオフが遅れてしまう。波に揉まれると苦しいなどだろう。そんなときって「自分は本当サーファーと言えるのか?」など自分の中にあるサーファー魂が小さくなってしまうのを経験されたかとも多い事だろう。

昨日の登山は私にとってそんな様な感覚であった。

私は自分の事を心は登山家でサーフィンはあくまでも趣味の「登山家サーファー」だと思っている。

しかし昨日の登山内容を振り返ってみると、「サーファー登山家」になってしまったようだ。

海のそばに住みサーフィンをしている人間は世間の目がが見ているようにチャラチャラしていて軽い人間が多い。それに比べて山で生活している人間はあまり多くを語らないが身体と精神が強い人間が多い。

だから私は「サーファー登山家」ではなく「登山家サーファー」を目指しているのだ。

さて今日の波はサイズダウンでビンギン周辺セットで胸。現在昼間で小雨模様です。午後の上げから引きにかけてウルワツ、バランガンがよくなるでしょう。