ジャパニーズオヤジサーファー好み。レイキーピークの波

1月の雨季どまんなかのスンバワ、だけど最近晴天続きで灼熱の太陽光線を遮る公害も無く、その暑さは肌にダイレクトに突き刺さるよう。

昼間もオフショアーが吹きサーフィン日和だったので久しぶりのサーフィンに行くと、ボードの滑り出しが良く、なおかつ滑り出してから「よっこらしょ」と立ち上がるまでに余裕がある波、そして立ち上がったあとから波が掘れ始める。短めの波だけれどしっかりとボトムターンが決まり、そんな動きを3回ほど続けられて、最後は波が小さくなった場所でライディングは終わる。浅いリーフを気をつけながらプルアウトする事も無く、失敗してもリーフに叩きつけたれるような場所も無い、安全で良い波。それでサーファーは10人前後でバリの海のように焦って次から次へと波に乗る輩もいない。50代のジャパニーズオヤジサーファーにとっては最高のコンディションだ。

レイキーピークはGlandやデザートポイント、メンタワイの様に世界一級のポイントでは無いけれど、波が大きくなると今日の様なジャパニーズオヤジサーファー向きの波とは全く違った姿となり、そのインドネシアでは珍しい左右両方向に滑れるAフレームの波は、ハワイのパイプラインとバックドアの様な土管チューブの波になる。

インドネシアでワールドクラスと言われている殆どのポイントはある程度のサイズの波で無いと横にも滑れないような早い波だったり、ブレークをしなかったりだけれど、レイキーピークはワールドクラスの波になる時もあればジャパニーズオヤジサーファーにピッタリな時もある。

バリでのサーフィンは大体のポイントは日中の半分の時間も良い波にならないので、その日のタイドを見ながらサーフィンをするんだけれど、レイキーピークは上げ潮でも引き潮でもサーフィンができる。

上手なサーファーやローカルたちは波が掘れやすい引き潮の時間帯を狙うので、上げ潮の時間に入るとジャパニーズオヤジサーファーでも沢山波に乗れてしまう。

そしてもう一つ。リーフブレイクのポイントってオンショアーが吹くと面がガタガタになり、急激に掘れたり、危険なコンディションになったりするけれど、レイキーピークは少々のオンショアが吹いても楽しめる波。そんな時はサーファーは多くても片手で数えられる人数しかいない。

雨季はバリ同様、波長が短くなり弱いうねりで、パイプライン、バックドアの様な波は経たないのでジャパニーズオヤジサーファーには最適の季節。

バリだとジャパニーズオヤジサーファーの好みはエアーポートレフトにトロトロ、マデウィー、東だとハイアットリーフなど。でもそこでサーフィンするのもローカルガイドなどを利用しないと自力では中々波に乗るチャンスは無い。

レイキーピークのジャパニーズオヤジサーファーコンディションのときは、バリのそれらのポイントよりも、波質は勝り高いお金を払ってローカルガイドを雇わなくても沢山波に乗れる。

90年代後半から2005年ぐらいまで、特に日本が冬の時期には多くのジャパニーズサーファーがレイキーに訪れてたけれど、最近ではジャパニーズサーファーの姿を見る事は珍しい。

バリやロンボク、ジャワ島の空気感と全く異なるスンバワ、自然のスケールが大きく自然とテンションが上がる場所。スンバワでのサーフィンを体験したら、「もうバリもグルプックもいいかな」と思うはず。

画像と話は一致シナイけれど今日はレイキーピークの紹介でした。

これも話とは関係の無い画像。インドネシアでもボルタレン(鎮痛剤)売ってるんです。ちなみに10錠800円位バリでは1100円位(バリはなぜか他のインドネシアの県より薬の値段が高いんです。)

なぜボルタレンの写真かと言うと、スンバワハッピーハウスで一番腕が良い左官職人が虫歯を放置したまま、神経まで虫歯が到達してしまい仕事ができないほどの歯痛で4日も仕事を休んでいたので、ボルタレンを提供。そうすると痛みは消え去り翌日から仕事に復帰。

彼の口の中を見せてもらうと真っ黒でボロボロになった歯が見えたので、これはボルタレン飲んで仕事を続けていても、近いうちいつかは薬が効かなくなることは明確、彼に「歯医者に行きな。」と伝えたら、「うん歯医者に行って歯を抜こうと思ってる。」と返ってきたので、「そうじゃなくて神経だけ抜いたほうが良いよ。」と伝えたら、バイクで12時間かけてロンボク島まで行かないとできる所は無い。との言われたので、20年前のインドネシアならそうだったけれど今は2022年まさかそんな事はないだろ。と思いグーグルマップで歯医者を探すと飛行場があるレイキーから2時間離れたビマという町にそれらしき歯医者を発見、画像を見てみると、「歯医者においてある診察台もちゃんとあるではないか。」早速電話で〙そちらでは歯のシンケイ抜けますか?」と尋ねると「なんでもできるよ。」との返事。電話を切ったあとに「しまった料金聞くの忘れた。」

でもロンボク島まで行かずにビマで神経を抜ける情報を得ただけでも大成果。

「早速スンバワハッピーハウスの現場に行き、ロンボク島行かなくてもビマで歯の神経抜けるよ。」と3mほどの高い場所で仕事をしていた左官職人に伝えると、ほころんだ顔で下にいる私の顔を見ながら、「値段はどれぐらい?」と聞いてきた。「電話で値段聞き忘れた。」と彼に伝えると。「10万ルピア位かな?」そして少し間をおいてから、それなら3本神経抜こうかな?と。

私が彼の口の中を見たときは一瞬だったので3本の致命的な虫歯がある事に気がつかなかったけれど、そんなにあったから仕事にも出てこれなかったのか。と納得できた。

そこで私が「1本10万ルピアでは絶対に治せない。その10倍かかるよ。」と教えると一瞬良い兆しになった笑顔が消えてしまった。

彼らは数万円のお金で痛みを治してもらうよりもお金を払わず痛みを我慢する方を選択するのだ。3本歯を治すだけで一ヶ月分の給料が消えてしまうかと思うと、そのような選択になるのかもしれない。

腕の良い職人なので、スンバワハッピーハウスでの仕事を続けてもらわないと困るので、今後痛みが続いたらボルタレンの量を増やしてボルタレン漬けにしながら仕事を続けてもらおう。