昨日の夕方近くに魚市場でカツオを買って戻ってきたら、スンバワから来ているピノが僕の姿を見つると急いでいる様子で、「どこに言ってたの?」など余計な事は尋ねずに、急に真顔で「明日帰りたい。」と言い出した。
私は彼の言葉に別に驚きもせず、「うん、分かった。じゃあ今からチケット取るね。」と返事をして、その10分後には今日21日、朝便のスンバワ島BIMA行きのチケットを手配した。
バリに連れて来る前から予想はしていたが、スンバワ島で生まれて以来この日まで原子に近い生活で育ったピノは一人で飛行機に乗ることがもの凄く不安なようだ。
チケットを取ってからは質問の嵐が始まり、空港への入り方、チェックインのやり方、チェックインをしたあとはチケットをもらってから身体検査を受けて、チケットに書いてあるゲートで飛行機を待つんだよ。と一通りの流れを教えてるのだが、空港という場所に初めて行くのでイメージがつかないらしい。何度となく同じ質問を聞かれ、私は何度なく同じ返答を繰り返した。
その質問の中には、自分が乗る飛行機を間違って外国に行ってしまったらどうなるのかとも聞かれたので、流石に笑いそうになったけれど、自分の子供より低い年齢のピノにしっかりと説明を繰り返した。
そして今日の早朝に彼とニットケースに来るんだサーフボードを車に乗せて空港まで送って行った。現在8時でまだ飛行機出発時刻まで1時間あるが、何も連絡が無いのでスムーズにチェックインを済ませて搭乗ゲートで飛行機を待っているのだと思う。
先週も同じ月曜の早朝に空港に家族を向かいに行き、2週連続で早朝空港往復ドライブをした。先程ピノを乗せて自宅に戻って、ふと、過去早朝に空港往復ドライブをした時の事を思い出したのだ。「何かこの2回は前に比べて違うぞ。」いう事に気がついたのだ。
以前なら朝早い時間に車を運転し自宅に戻ったときは、身体が重くどっと疲れが出たのだが、今日も先週も身体は軽く全然疲れを感じない。
それはなぜなのか??
もう20日ほど経つ禁酒のおかげと言う事が身体で実感出来るようになってきた。
コロナ前の普通に仕事があった頃は、毎年12月に3週間ほど行くヒマラヤ登山の期間以外は、毎晩ゲストの方々と宴会を開き、若い頃から酒好きの自分が先頭にたち会を盛り上げ、ガブガブビールを飲む日々が続いていた。
もうそんな生活を20年近く続けていたが、コロナでゲストが来れなくなり、飲み相手がいなくなってしまったので、この15ヶ月ほどはお酒を飲む量が大分少なくなった。しかし量が減ったとはいえ、飲み相手が居なくても変わらず毎晩晩酌を続けていた。
毎年のヒマラヤ登山期間中はお酒を飲まない様に決めている。高所でお酒を飲み心拍数を高くすると高山病にかかる可能生があるからだ。
ヒマラヤの高所でお酒を飲まずに3週間ほど過ごすのだが、登山が終わり街に降りるとまずは酒を飲む、そして翌日も飲み、バリに帰ってきても飲み続け、また普段の生活へと戻っていく。
5月初めから1人で過したスンバワ島滞在では、なるべくお金を使わないよう過ごすと決めていた。スンバワ島では地元民が食べる食事は1食100円以下だ。しかしビールを1本飲むと4~5回食事を食べれる金額になってしまう。そんなことも手伝い、たまにビールを飲まない日を作り出費をセーブしていた。
お酒を飲まない次の日は身体が軽く気持ち良いという事は知っていたが、そんなパターンを続けているうちに、お酒を飲まなかった翌日にビールを一口でも体内に入れると呼吸が浅くなり身体の変化を感じ取れるようになった。
毎晩大量に飲んでいると分からなかったがお酒を抜く日が多くなると少量のアルコールが体内に入るだけでも敏感に反応するのだろう。
それで少量のお酒でも翌日身体のだるさを感じるようになってきたのだ。
10年以上前に持病のヘルニアが酷い痛みになった時、なぜお酒を飲まなくなったか記憶に無いが、数日間飲まないと痛みがやわらいだので、そのまま2ヶ月ほど、お酒を止めたことがある。それと毎年行くヒマラヤ登山中の飲まない期間には身体と思考が素晴らしい気持ちが良くなる事を思い出したのだ。
それで初めは、今日はビール止めよう。そして翌日ももう一日止めようと。いつかは飲もうと思いながら、とうとう3週間近くが過ぎてしまった。
「よし禁酒するぞー」と心に誓って始めたわけでは無いが、飲まない日が長くなるにつれて、このままお酒を飲むのを止めたいと言う気持ちが強くなってきた。
今3週間体内にアルコールを入れてない状態だが、このブログを書くのに携帯でテキストを打っているのだが、文字のうち間違えが急激に減り、文章もスラスラ頭に浮かんでくる。そして、計算は早くなり、やるべき物事を面倒くさくならずに、スイスイこなしたくなる。少々睡眠時間が短い日でも朝起きた瞬間から子供のように元気に動けて眠くない。
サーフィンを2ラウンドしても身体が疲れず、関節の節々が痛くなったりしない。そして以前までは乱視でいがんでぼやけていた景色がクリアになってきた。
人と顔を合わせても笑顔で挨拶ができ対人関係も気持ちよく交わせる。
仕事が無い、お金が無いなど不安が消えて行きポジティブな思想になり、この先未来の時間が長くなった様に感じるようになった。
たった3週間お酒を飲まないだけで、こんなに良いことが起こり、違う自分になれるのだ。
自分の中ではお酒をやめたつもりでは無いが、止めたいと思っている。過去の経験からお酒もタバコやドラッグと同じで、「少しだけなら良いか。」と心を許すと、「また次も良いか」となり、気づかないうちに週間づいてやめれなくなっているのだ。
もう何十年も飲んできて今更だが、お酒を飲んでいると人生の時間がもったいないと言うことが分かってしまった。
でもまだ皆にやめると言える自信は無い。しかし先程自分の中で決めたのだが「一番中毒性のあるビールはもう飲まない。」 もし飲むならワインか日本酒を飲もうと。
でもこの先スンバワ島に行ったらワインも日本酒も売ってないので断酒する事になるのだろう。バリ島はワインも日本酒もどんな種類のお酒でも簡単に手に入ってしまうので、間違えを起こして飲んでしまう前に脱出をしないと、と思っている。
名言が思いついたので一言。
「大口叩きたければ酒飲んで。謙虚に生きたければ酒のむな。」
今日も変な話ですみませんでした。次回皆さんにお会いしたときには、私にビールを勧めずに美味しいワインか日本酒持ってきてくださいね!!!
今日は小波でビンギンはno surf。ウルワツ、チャングーなどが良さそうです。