今日の波は予報通りにサイズダウン。薄暗いうちのレイキーピークは、頭半ぐらいの極上三角波だったが明るくなり始めてからまもなくすると波数が減り、さらに波の力も弱まり、これから訪れるハイタイドにはさらに悪くなるだろうと予測できる波になって来ている。
5月5日からの3度目のレイキー滞在も早くも2週間が経った。到着してからの1週間程は波が良くても悪くても朝起きてから夕方までガムシャラにサーフィンに没頭出来るが、それが日が経つに連れ、空いた良い波でサーフィンを出来る事が当たり前の感覚となってしまい、サーフィン欲の低下が始まりだす。
毎日2ラウンドをこなし、サーフィンに没頭している時は、運動ハイの状態になっているのか、波とサーフィン以外に考えることと言ったら、「何を食べようか?ビール飲みたいなー。」の2つ程。それとは反対にサーフィン欲が低下して、海に居る時間が減ってくると、仕事の事、自身と家族の将来展開など真面目な事をよく考えるようになる。
去年の11月30日から始まったスンバワ滞在は、12月後半から1ヶ月、GWの時期に1週間、2度バリに戻ったがその期間も含めると滞在期間は合計半年になろうとしている。
流石にそれだけの時間をここレイキーの様な田舎町で過ごしていると、海にいるローカルサーファーをはじめ、近所の商店や飯屋、数多くの地元民が私の事を知るようになる。
近所を散歩していたり、ゆっくりバイクを運転してるときに道端から子供に声をかけれれたり、商店や市場に行くと顔なじみの店主と世間話しなどをする回数も増え、この土地にいる一員として認められて来たように感じる。
滞在期間が3ヶ月を過ぎ、地元民の人々が私達が長期で滞在している事を認識し始めた頃、よくこの様な話が出るようになってきた。「レイキーに随分長くいるね。ここが気に入っているんだったら土地を買わないか?」と。
最初の頃は「インドネシアにはよくある話だな」と興味なく軽く聞き流す程度だったが、滞在が長くなるに連れ、ここが素晴らしく心地良く過ごせる場所だと感じ始めたので、「ヨシ、とりあえず見るだけ見てみよう。どうせ沢山の時間もあることだし」と興味本位と暇つぶしに売り地を見始めるようになった。
色々な土地を見たり情報を聞いているうちに、ここレイキーの土地はバリ島と比較して異常に安い事が分かってきた。
ビーチフロントの一等地などはバリ島同様に特別高価格だけれど、それでもバリ島と比べると値段は10分の1またはそれ以下。そしてビーチから500mほど離れると土地は破格の値段となる。
気になるその土地価格だが、100平米(約30坪)あたり5万円前後。ちなみにビーチフロントだと、安い場所でも約60万円~一番の商業エリアだと100万円以上と、大分大きな差がある。
そんな事で格安で立地条件が良い土地がないかな?と模索している内に、何故そんなにも土地が安いのか、判明した事があった。
ビーチから500m離れた100平米5万円前後の土地は、元々は個人の土地では無く国が管理していた土地だったようだ、しかし数年前、その土地を一区間を2500平米に分割して地元民に還元らしい。
20年以上前になるが私が住むビンギンの土地もこの様な形で地元民に譲渡された事を知っていたので、この話をすぐに理解できた。
これは私の推測だが、地元民に土地を無償で渡して、その代わりに土地を登記させて毎年固定資産税を徴収するほうが行政にとっては土地を放っておくより税収が上がり都合が良いので譲渡するのではと思う。
その様に最近まで個人名義で登記がされていない土地が多かった為、バリ島やロンボク島では普通にある外国人所有の家やビジネスなどが極少数だったということも話を知って納得できた。
それとこの話を聞いてから、何故1区画が2500平米(約825坪)のサイズの売り地が多い事も分かった。
初めの頃はただ時間つぶしで見ていた土地だが、最近では土地の傾斜や地盤の質など結構真剣な目線で見るようになり、もし理想の土地があれば「買ってしまおうか」とも思い始めた。
「例えば海岸か300m~500mの2500平米(約825坪)を購入したとしたら125万円ほど。」それだけの金額でワールドクラスのサーフィンエリアでポイントには歩いても行ける距離で2500平米の大きな土地が手にできるなんて夢みたいな話だ。
コロナ無職で、まだボコボコにやられている現状だが、「自分を元気にして、次の夢を叶えるために。」思わず衝動買いをしてしまいそうだが、少し気持ちを落ち着かせ一度冷静になって考えている最中だ。
何を冷静に考えてるかっていうと。その土地を購入した場合の使いみちについて。
ただ価格が安いだけで購入しても何も意味が無いと思う。その土地を利用しないで放置しておいても、バリ島の様に土地バブルが起きて近い将来10倍の価格になるなど考えられないし、それと投資目的で土地を買おうなんて思ったことも無いから。
最近今まで見てきた土地の立地やサイズなどを照らし合わせながら、「この土地ならどんな商売に向いているのか?どんな雰囲気の建物が良いだろうか?」などシュミレーションをしていたら一つ答えが出た。
それは、その土地を利用して形あるものを作り上げるならば、私がバリ島にいながら遠隔操作で操っていると必ずどこかで上手く行かなくなるだろうと。
「そうすると拠点をバリからスンバワに移して最初から作り上げることになるぞ。」そんなことを思いながら、どんな商売が良いのか?「安価で大きな土地を購入できるのだから、農業か?あっ酪農もできるぞ。」など発想だけは浮かんでくるのだが、なんせそのような職業にも携わった事も無ければ知識も何も無い。「そんなの理想だけの夢の話になってしまう。」
現実的に考えてみると私の職業は「民宿のオヤジ兼和食調理人」15歳のときに始めて仕事についてから飲食関係の仕事か民宿のオヤジしかやった事が無い。だからまた次に新しい事をやる時も同じ仕事をやるのが一番上手く行くはず。
そこで、ここスンバワ、レイキーで、そこそこレベルが高い料理を提供できるのか?と市場や仕入先を見回ったが、スンバワ島全域どこを探しても寿司を作れる高品質な米や日本の調味料類なども存在しない。その結果ここで私がSecret gardenで提供しているレベルの料理は作れないことが分かった。
それで次に宿の経営について考えてみた。ここレイキーには既に古くからある宿にくわえて、バリ島ほどのスピードでは無いが今現在も少しずつ宿の数は増えている。どの宿も現在はコロナでガラ空きだが、通常はどの宿もそれなりに埋まっている。多分今から民宿を建て始めてもそれなりにお客さんは入るだろうが、後々さらに民宿の数が増えたら、部屋数とサーファー数のバランスが合わなくなり、部屋が多すぎ飽和状態になる可能性もあると言う前提で始めなければならない。
なぜ飽和状態になる可能性が考えられるかと言うと、ここレイキーにバリ島同様多国から大勢の観光客が訪れるようになる可能性は99%無し、訪れる人種はあくまでもサーファーで、サーファー人口が急増しない限り毎年訪れる人の数は極端に増えないはず。
それとビーチフロント以外の土地に現状既に存在する同じような宿泊施設を作ったとしても立地条件では絶対にビーチフロントには勝てないはず。
そんな事を試行錯誤していたら思いついた事があった。上記で少し触れたがレイキーエリアには外国人が好んで住むような家は極少数で、ビーチフロントには一軒家は一つも建っていない。私が目をつけている100平米5万円前後の土地は、ビーチフロントで無いことはマイナス面だが、土地の値段が安いという事が大きなプラスだと思っている。
土地が安ければ、土地目一杯に建物を建てる必要は無く、平屋一戸建てに大きな芝生の庭、そしてプールなども作ることが可能だ。土地の利用方法を試行錯誤の結果「宿屋では無く、外国人向き住宅を作る。」これがベストだと自問自答した。
さて、ここからが本題となるのだが、半年近いスンバワ滞在を経てみて感じたことを簡単に説明すると、ここは年間通して波が良く、オヤジ、女性、子供にも適した波が立ち、自然が豊富で人も優しく、近代的生活を除けば、その他全てバリ島よりも勝り、とても心地よく過ごせる場所だと言うこと。
そこで、そんな素晴らしい処に、安い土地を購入しSECRET GARDEN SUMBAWA HOUSEを作りたいという意欲が湧いてきた。既に頭の中には簡単なプランが出来上がっているので説明していこう。
SECRET GARDEN SUMBAWAはバリ島のSECRET GARDENとは異なった形で考えている。
まず一番の違いは、スンバワに家を持ちたい人を募って、過去の私の経験を活かして家を建てる。私がやる事は、家の建築、設計、資材買い付け、許可や名義等の仕事に携わり、家の完成後は管理及びマネージメントに回る。
ちなみにsecret gardenの建設は素人ながら、自分プロデュースで作ったのだ。その他にご存知の方も多数いると思うがビンギンにあるドリームビュービラも、私のプロデュースで建築した。
これらは建築工務店などに頼まず、土地購入、設計、施工は全て個人で行い、職人確保、資材搬入まで、中間業者は入れずに作り上げ、いわば原価で家を建てたという事になる。
バリ島とスンバワでは建築資材の豊富度が異なるため、使用する材料など変わるが、家を建てるまでのプロセスは変わらないので原価で家を建てることはそれほど難しい事では無い。
構図も頭の中にだけだがきているので簡単に説明すると、2500平米の土地を6分割して6件の家を作る。ちなみにその6件の内訳は私たち家族が1件、5件を希望者を募って建てる計画だ。
上記に以前ドリームビュービラの建築をプロデュースしたと書いたが、このときは友人のアメリカ人とその友人達4名で出資して、2階建てプール付きの大きな一軒家を建てた。しかしその使用用途を決めていなかった為、家が完成後に少し意見の食い違いが起きた。完全に別荘として利用し他人には貸し出したく無い人。普段は空き家なので使用しない間は貸し出してお金を生み出そうという人、意見が対立してしまったのだ。
それで結局はドリームビュービラを貸し出すことになったのだけれど、貸し出すことにに反対していた人たちが、別荘として利用する回数が減ってしまい。10年ほど営業を続けた後に売却するという事になってしまった。
この経験を教訓にSECRET GARDEN SUNBAWAは、皆で出資という形は取らず、土地を6分割して個々の家として建築し名義を個別にすれば、不満も生まれ無いはず。
その中で家を使ってない間にレンタルしたい人は、ご自身の伝でゲストを集めても良し、SECRET GARDEN SUMBAWAとしてゲストを募っても良し。
それで私がバリ島のSECRET GARDEN同様に宿泊者のお世話、貸し出した場合の予約、売上金の管理、家のメンテナンスなどを行えば上手に回って行くと思う。
ここ数年は「山に登るとか波に乗りたい。」など小さな夢と目標はあったけれど、SECRET GARDEN SUMBAWA計画を思いつき、久しぶりの大きな夢と目標に向かって進み、実現していくのが楽しみだ。
今回の計画はスンバワ島に家を建てたい人を募って叶うことなので、私だけで、すぐにはアクションは起こせない。5人の人が集まった時点でスタートを切る。
自分自身、久しぶりに本気モードになっているので、もしこのブログを読んで興味が湧いた人は連絡頂きたい。
★また近日中に数字やメリットなど詳細をブログに掲載するので興味ある方ご覧下さい。
周辺はこんな大自然で素晴らしい所です。そして波も良くシーズン問わずサーフィンできます。