昨日の夜、カツオの刺身を食べすぎたせいかお腹が痛くなり長い間トイレに座り込んでいると奥さんがなんか低いテンションで電話越しに話しをする声が聞こえてきた。
トイレのドアの向こうから聞こえる声に耳を澄ませてみると、鍵が壊された。やら「金庫は大丈夫だった?」と話している。そんな単語を耳にしたら誰でもすぐに泥棒という言葉が浮かんでくるだろう。
SECRET GARDENスタッフからのその電話の内容だと、宿の入り口にかけた鍵をバールのようなもので壊され何者かが侵入したらしいとのことだった。現在宿には宿泊ゲストがいないので現金やパソコンに携帯など金品に変えられるものは一切無い。しかし宿と隣接している私の自宅の金庫には少々の現金を入れたままである。
「自宅の方は大丈夫だったか?」と確認するとそちらの方は何も荒らされてないとのことだが、SECRET GARDENのカウンター席内に置いてある半分壊れかけたJBLのスピーカーが無くなっているとのことだった。インドネシアに長年住んでいるとこのような出来事は誰もが経験するので別に驚くこともなく話を聞いていた。泥棒話を聞き終わるころにはすでに話を聞く前の何もなかった状態の時の自分に戻っていた。
実は1週間ほど前にもここレイキーで部屋から現金が盗まれた。その時は私の部屋の丁度裏側の部屋で寿司パーティーをやっている最中、まだ夜も早く近隣の人たちも起きている19時~20時の短い間に部屋の机の上に置いた20枚ほどお札を入れてある箱の中から13枚が抜き取られていたのだ。
バリの自宅でもスンバワでも滅多に鍵を掛けない私の不注意なのだが、20枚のお札の中から13枚だけ消え7枚は箱の中に残っている。そしてすぐ目に付くところにあるパソコンと携帯も寿司パーティーに行く前と同じ位置にある。普通の泥棒なら現金は勿論、携帯、パソコンも根こそぎ持っていくのが正しい泥棒の定義だと思うのだが、消えたのは現金13枚のみだ。
実はこういう不思議な出来事はこのインドネシアでは良くあることなのだ。それはなぜかというと根こそぎ盗むと警察に通報されたり確認のために近所に尋ねたりと騒ぎになってしまう、それを避けるために(被害者がもしかしたら自分の数え間違えかな?)と思える程度の少量の現金を盗むのだ。しかし今回の泥棒のように現金20枚中13枚も盗むと被害者も気づいてします。この手の泥棒のセオリーだと20枚のお札の中からせいぜい2,3枚、多くても5枚減る程度ならば、被害者のほうも「おかしいな~、どこかで数え間違えしたか?」と思うだろう。だからこの泥棒は相当頭が悪いと思った。どうせなら根こそぎ持って行った方が良かったのではないのか?
それで過去の経験や聞く話から推測すると大抵この手の泥棒は頻繁に顔を合わせる家族や知人など近くにいる人間なのだ。それで大体誰かも検討が付く。
自負自賛だが「私のような神様レベルの思想に近ずくと」SECRET GARDENとスンバワで起きたこの程度の出来事では自身の心が揺さぶられることもない。もしもトランクスのポケットに入れたお金を忘れてサーフィンに行き海に落としてしまったり間違えて捨ててしまったりするなら、盗んでもらってそのお金でご飯を食べたり好きなものを買ってもらい使った方が自分が紛失するよりもよっぽど生きたお金になるだろう。という思想になれるのだ。
あと盗人たちの立場で物事を考えると彼らも好きで泥棒やっているわけでなくお金に余裕があれば絶対に盗人などにはなりたくないはずだろう、現在どうしようもない状態に追い込まれ盗みをしてしまうのだろう。という思想に到達できる。
私もただの人間なのでこの人たちを全く恨まないわけでは無い。しかしなぜこのようなことが起きたのかというと今回のコロナ騒動が人々の収入を絶たせてしまい、このような状況を招いてしまったのだろうと思う。だから私は盗人を恨む気持ちよりもこのような状況を作り上げてしまった各国アホ政府とそれに携わる人間たちを恨む気持ちの方が強いのだ。
長々とサーフィンに関係ない話を読ませてしまいスミマセンでした。今日のレイキーはサイズダウンしております。朝一でMEGAと胸~肩グラッシーのレイキーピークの波を満喫できました。短期で来ていたビンギンローカル達も今日の昼の便でバリに帰り明日からまた静かになりそうです。
ピークにパイプ、メロー、グラッシーでGOOD WAVE