スンバワで初地震

「ガタガタガタ」また来た。

現在昼の12時過ぎ、この1時間で4回地震が来た。一回の揺れはほんの5秒程度で短いが、急に大きな揺れが訪れるので、数秒後には「ドッカーン」ととてつもない大地震が訪れそうな気配を感じさせる。

僕自身は地震が多い国の出身ということで、子供の頃から地震にはなれているけれど、インドネシアの地震は日本の地震より恐怖を感じさせられる。

それはなぜなのか? こちらでは家の作りが日本のように地震対策用にできていないので、地震の揺れは日本で体感するよりも大きく感じるのだ。

今、借りている家は壁は鉄筋とモルタル、屋根が木を組んだ吹き抜け屋根、さっきから磁針で揺れるたびに、「ミシミシ」と木枠が揺れる音がする。今のところ揺れは震度2程度なので大丈夫だけれど、震度5級の揺れがきたら壊れるだろう。

1回目の地震が来たときは、家族全員庭が目の前のベランダでくつろいでいた。地震が来ると僕以外の家族は焦って家の中に入ろうとした。

「うん。その気持ちは分かる。」でも家に入るとかえって危険、地震が来たときは庭の方に出るんだ。と地震になれていないインドネシア人の家族に説明をした。

そして、ここレイキーの地形は外洋から10kmほど奥に湾が入り組んでいる。このような場所は津波が来たときには湾の奥深くまでうねりがはいり込み被害を受けやすい場所だ、それで今借りている家は海から50Mの距離。大きな津波がきたら確実に飲み込まれる場所だ。

我々スンバワハウスまでは海から1Km位で平地なら津波が届く距離だけれど、その周辺だけ小高くどんなに大きな津波が来ても安全な高さがある。

変な揺れ方が続いている今日。もし僕がいない間に大きな地震がきたら「スンバワハウスに向かって一目散で逃げろ。」と家族には伝えておいた。

昨日はジャワ島の山が大噴火したので、インドネシアの地震帯で何かが起きているのだろう。

さてこのブログを書いている間に揺れも一段落したようだ。鉄筋をたくさん入れてセメント配合も多めで作っている我々スンバワハウス、何も変わりはないはずだが、念の為に地震の影響は出ていないか見に行ってこよう。