今日の建築現場情報

先日から波はサイズアップしてきた。朝起きて波を見に行くと昨日と差ほど変わりは無い、家の前のナンガスにはglandのコングスに似たオーバーヘッドの良い波が割れている。朝のコーヒーを飲み終わると、いつものサイドショアが吹く前に良い波に乗ろうと思い早速ラインナップに向けてパドルアウトをした。波のサイズが上がると岸に向けてのカレントがきつくなり沖にたどり着くまで少々時間がかかってしまったが、そこには誰もいない私一人の空間があった。

スンバワに来てからあまりサーフィンはしていないけれど今日で10回目ほどになるのだろうか? 主に家の前のナンガスでやっているのだが、海の中で、まだ一度も人と遭遇していない。

そんな空いている海。本来なら2時間でも3時間でも好きな波に乗り、ゆっくりサーフィンを楽しめるのだが、大体何時も3~4本乗ってサーフィンは終了。毎朝の日課、7:30位の現場チェックに行くので、朝一でサーフィンしていても現場の事が気になり早く上がらなければという気持ちになってしまう。

今日も7:30いつも通りに現場に行こうとバイクを走らせると、いきなりパンクで現場到着が大分遅れてしまった。

遅れて現場に到着すると、昨日より大分工事は進んでいたので一安心。

段取りよく仕事を進める棟梁のおかげで、資材も切らすことなく着々と計画以上の速さで家は出来上がってきている。

スンバワの荒野のど真ん中に7棟の家を建てているので遠目からでも目立つ、きっと近所に住む村人たちの中では「何が建つんだ。誰が建てているんだろう?」と噂になっているはずだ。

そんな事を棟梁と話をしていると、「やっと遠くから見ても家を建てている事がわかるぐらい工事が進んだ。だから最近地元民が俺の所求職に来るんだろう。」

そして続けて、「この7棟の家が出来るおかげで、この周辺の土地の値段は上がるだろうな。」と

私は自分たちのせいで土地の価格が上がってしまうのか?と複雑な心境になったので、棟梁に「それは地元の人たちにとって良い事かな?」と質問をすると、「当たり前じゃないか。」と笑顔で返事が返ってきた。

私のエゴ的考えかもしれないが、本当は家なども建てない自然のままの土地の方が良いのでは無いか?と思ったりもするのだが、棟梁の話だと地元民が経済的に潤い、このHUUという町に外資からの資金が増えれば土地の売買や建築に関わっていない人たちも潤うので、「土地の値段が上がり売買される事は良いことだ。」と言っていた。

インドネシアで建築や新しい事業などを始めると、嫉妬や妬みを持つ人、自分もどうにかお金をあやかろうする人間が大勢現れるので、心身疲れることもあるが、棟梁のこの発言で疲れていた心が癒やされた。

地元民の中でもトップレベルで頭が良い棟梁が言うことなので、お金にあやかれなく嫉妬、妬みを持つ人間以外は、棟梁と同じような考えなんだろうなと思えた。

さあ、まだこの先長丁場だけれど、焦らず、急がず。でも速く着実に進めていこう。