3月の前半には毎日毎日降っていた雨が止まり雨季明けのような晴天の日が続いていましたが、昨日今日と朝から厚い雲に覆われ雨模様に逆戻り、早朝の数時間は山側から吹きおろしでオフショアーとなるのですが、気温が上昇する8時ぐらいになるとオンショアーが吹き始めます。
このような日は朝一でサーフィン1ラウンドして、その後またオフショアーに変わらないかなとチャンスをうかがいながら2時間おきぐらいに波チェックしたりして時間をつぶして過ごすことが多いのですが、あまりに暇だとついついYOU TUBEを見入ってしまったりしてしまいます。
あまりYOU TUBEは見ないようにしようと心掛けているのですが最近暇な時間に日本のサーフィン関連のチャンネルを見ていたら「村上舜プロへ」バックサイドのリップの時に心がけていることは何ですか?というインタビューがあったので、バックサイドとなるグーフィー波に乗ることが多い私には必見だと思い村上舜プロのアドバイスを聞いていところ、進行方向側の手(前の手)レギュラースタンスの人なら左手、グーフィーなら右手を意識しているという回答だった。
「えっ」前の手の意識??
バックサイドのボトムターンからトップへの動きは、重心をしっかり落とすとか身体をゆっくり回転させるとか、手に関してはどちらかというと後ろの手に意識を持っていき大きなターンを心がけていて、前の手を意識してのボトムターンからリップへのアクションをしたことは今までになかったと思う。
このYOU TUBEを見たときは「なるほどね~」と納得していたのだが少し時間が経つと何時の間にかこの「前の手の意識」も忘れてしまっていた。
しかしある日レイキーピークの頭ぐらいある波にテイクオフし深くボトムまで降りていきショルダーの波が切り立ってきてこれからトップターンに向おうという時に村上プロの言葉が急に頭に過ったのだ、ほんの1秒にも満たない時間だと思うがトップに上がる瞬間、前の手をいつもとは違う波がきわどく掘れあがっている方向にもっていってみたらボードと体がフワンと宙に浮いたかのような感覚で、一瞬のうちに普段は当てれない際どいセクションに上がり気が付いたらすでに身体はボトム方向を向いていたのだ。
すでに36年間もサーフィンをしていて年数だけ数えたら大ベテランの私ですが、やっとバックサイドの乗り方のコツを覚えたのです。もし村上プロのYOU TUBEを見なかったら何も変わらずに私のサーフィン人生は終わっていたかもしれない。
少しオーバーな話に聞こえるかもしれないけれど、すでにオヤジサーファーでサーフィン熱も冷めたこの10年ぐらいの中で一番の発見と成長だったことは間違えない。村上プロのおかげでこの先のサーフィン人生が今よりも楽しく過ごせそうだ。ありがとう~。