これからゴールドラッシュが始まる。

昨日からノンストップで吹いている西風、雨季ど真ん中の1月に戻ってしまったような天気ですが、例年の経験からするとこれが終われば本格的雨季の天候もクライマックスを迎え晴天の日が増え季節は徐々に乾季にシフトしていくような気配。

先日に引き続きレイキーに滞在の外国人の方々、ローカルの方々、今日もNO SURF決定です。

このところサーフィンする時間が減っているので地元の人と話をする機会が多く、よく聞く話題がゴールドの話。

なんとレイキーでは1年ほど前から金発掘のプロジェクトが進んでいるようなのだ。

数年前にレイキーを訪れたとき近所のHUUという町のはずれにヘリコプターが離着陸してるのを見かけ、なんでこんな場所にヘリコプターがいるのだろうと地元民に聞いたところ金の埋蔵調査をしていると言っていたのを思い出した。

レイキーまでの道沿いには金発掘会社の大きな施設の建設が始まっており、このスンバワには全然似合わないこれは鹿島建設の現場への入り口かと思うようなその様相を見るとびっくりしてしまう。

金はレイキーの山手にある、道もアクセスもない人が入れない山の奥に眠っているようで、その周辺の東京ドーム何千なのか何万個分なのかわからないぐらいの莫大な土地は国と大手マイニングカンパニーが合弁でリザーブをしているらしい。

地元民の話を聞いた感じと、自分で周辺を見た感じだとこれは相当大きなスケールのプロジェクトが始まっているだろうと感じとれる。

実際に私が宿泊しているサーファーしか泊まらないだろうと思っていた宿にはインドネシア人の姿が多く、彼らは決まって昼間は宿にはいない。そう昼間はゴールドマイニングの会社で仕事をしているから不在なのだ。

先日宿のオーナーと長く話をする機会があったのでそのことについて聞いてみると、レイキー周辺には昔から存在するサーファーが泊まる宿以外は宿泊施設が無いので、ゴールドマイニング関係者が泊まりに来るようだ。そしてサーファーよりもはるかに高い値段で宿泊してくれるらしい。

政府を取り込んだプロジェクトなので県や国から関係者が宿泊できるように条件を満たし書類上手続きをしてほしいと要請が出ているとのこと、なので私の宿泊している宿のオーナーは条件が見合う様急いで宿をリノベーションしてゴールドマイニング関係者を迎い入れられるようにしたいと話していた。

レイキーに来られた人ならわかると思うが、AMANGATI, ANI LESTARI,BALUMBAの3つが部屋数40室以上の大手宿泊施設、そのうちANI LESTARIはほぼ全室、ゴールド関係者が契約済みでサーファーが泊まれる余地が無し。そして今現在も急いで部屋を増設している。AMAN GATIではサーファーのお客さんの姿も見かけるが、聞いた話によるとゴールド関係者も多数宿泊しているらしい。

そして私が宿泊しているBALUMBAは部屋が老朽化しているため、政府が指定した条件に見合わないかのかまだゴールド関係者の数はサーファーの数を上回っていない。

しかしこの状況を見ていると来年、再来年とどんどんゴールド関係者が増え、そして現在の宿泊料金は2倍も3倍もする値段になるのだろうと思う。

レイキーはチープで長期滞在型サーファーに人気の場所だったけれど、ゴールドラッシュでレイキーの物価が上がればこれから先貧乏サーファーには厳しいディスティネーションとなるかもしれない。

波は良くないけれど雨の日でも風の日でも気持ちいいなーと思えるところが素晴らしいところ。